もうひとつ、福岡先生のお話から。
どんな生物も始めはひとつの受精卵が
分裂してながら一人前の(?)生物に
なっていく、というのが自然の摂理な
わけですが、では、心臓になっていく
細胞と足になっていく細胞、頭になる細胞って、
どうやって決められているでしょうか?
…という問題です^^
その答えは、どうも自分ではない細胞の
様子を見ながら、ということのようですね。
(となりの細胞、どうも頭になりそうだな)
みたいに考えるわけではないんでしょうが^^
自分が何者になるか、というのは
周囲との関係に拠る、みたいなところが
あるようです。
細胞の段階でも周りと強調しようとする
性質がある、ということなんですね。
おもしろいですね^^
また、周りと強調できない細胞は
どんな細胞か、というと…。
お察しのとおり、「がん細胞」ですね。
がん細胞は周りのことを気にせずに
どんどん増殖していき、やがて
正常な臓器を破壊してしまうのです。
生物はすでに細胞という単位の中で
自分ではない誰かのことを意識して
生きている。つまり、自分は自分以外の誰かに
よって決められている、ということです。
世の中に自分1人という世界では
自分が何者なのか分からないでいる。
これは非常に不安定な状態であり、
この不安定さに人間は耐えられないん
じゃないでしょうか。
「孤独・孤立の恐さ」とは、細胞レベルから
生物に備わっているものなのかな?と。
そう考えると、一人ぼっちの誰かさんって
きっと耐え難い時間を過ごしているんだろうなあ、
と思うと、街を1人で歩いている女の子には
必ず声をかけてあげなければいけないんです(笑)
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