週末あたりのニュースで天皇陛下の
バイパス手術が取り上げられていました。
この手術のことを自分の知っている限りの
ことを書き留めておこうと思います。
例によって、間違いがありましたら
ご指摘をお願いしますm(_ _ )m
今回バイパス手術を行う部分は、
「冠動脈」だそうです。
冠動脈は、心臓に栄養と酸素を
供給するための血管です。
血管がぐるりと心臓を取り囲むように
伸びていることから「冠」動脈
という名がついているようです。
ちなみに「冠状動脈」と言われてもいます。
冠動脈は、心臓から伸びる大動脈から
すぐに枝分かれするので、酸素も栄養も
たっぷりの状態だろうと推測します。
冠動脈を流れる血液から約70%の
酸素が、心臓の細胞(心筋細胞)に
受け渡されるそうです。
その他の臓器では15~20%の
酸素しか消費されないそうですから、
心臓では、いかに効率よく酸素の受け渡しが
されているか、分かると思います。
逆に、それだけの酸素を必要としている
ということは、冠動脈内の血液の流れが
悪くなると、「これは大変だ」ということです。
心臓は窒息に弱いのです。
天皇陛下の病名は「狭心症」だそうです。
狭心症は、冠動脈が何かしらの原因で
細くなっており、血液が流れにくく
なっている状態です。
ふだんどおり過ごしているときは
大丈夫でも、運動などで心臓を
たくさん動かさないといけない場合
=多量の血液が必要な場合に
症状が出ることもあります。
もちろん、つねに血液が少ない
状態だってあります。
「胸が締めつけられるような」
「息が詰まるような」
「圧迫されるような」
そんな症状が現れるそうです。
血管が完全に詰まってしまう
「心筋梗塞」みたいに、痛みが長時間
続くことは少ないそうですが、
手術をする、ということは、様子を見る、
というレベルは超えているのでしょう。
手術は、細くなった血管にカテーテルという細い管を
通して血管を拡げる「ステント」という方法もありますが、
今回は自分の血管を移植して、血液の新しい
通り道を造る「バイパス」手術です。
ということです。
ニュースを見ますと、手術は3月18日の予定。
手術してから退院まで、だいたい
2週間~1ヶ月を要すそうですが、
今後の陛下のご予定は、3月11日に
東日本大震災の関連行事があるそうです。
それを考えると、約3週間で公務への復帰。
ご負担にならないように、と願うばかりです。