ケアマネジャーの研修などで
「モニタリングってどうすればいいのか
分からない」という言葉をよく聞きます。
今はそういう疑問って
少なくなっているんでしょうか?
でも、モニタリングって実際のところ、
何をどうやっていいのか、分からない
っていうこと、まだまだあるんじゃないか。
でも、今さらどうすればいいか聞けないし…
という人もいらっしゃると思います。
そこで、モニタリングってどうするの?
という疑問にお答えしたいと思います。
(これが間違ってたら、大笑いで
許してください^o^)
先日、病院のドクターのお話を
思い出してください。
ドクターは足のむくみを取るために
利尿剤を変更しました。
そして、「一ヶ月後、カリウムの値が
上がっていないか、検査しましょうね」
と言いました。
つまり、これがモニタリングです^^
この患者さん、「足がむくむ」という
症状がありました。
医療的には内臓のどこかに疾患が
あるんじゃないか。
生活上の問題としては歩くにくい。
いずれにしても。これはほっとけないわけです。
日常生活の課題、これを「ニーズ」と
呼んでいます。
暮らしにくさの原因になっている
出来事を解消しなければ
この人の暮らしは良くならない。
さて、むくみの原因はなんだろう。
アセスメントした結果、
「入院中に変えた利尿剤が
原因かなあ」という仮説を立てました。
では、むくみを解消するプランですが、
「利尿剤を変更する」というプランにしました。
そして、
「ちょっとだけ塩分の取りすぎに注意してね♪」
ということも言われました。
これもプランの一つでしょう。
じゃあ、利尿剤を変更した結果、
足のむくみは解消したか・どうかを
評価する、これがモニタリングです。
モニタリングはケアマネジメントの
一連の流れの中に成立します。
つまり、「解消すべき課題(ニーズ)」が
明確であり、ニーズを解消するための
プランがニーズの解消の方向に
むいている場合に、何をモニタリングするか、
ということが決まるのです。
これって、けっこう大切なところだと
思っています。
なお、気をつけたいのが、プランどおりに
ケアが行われているかということにも
注意を払う必要があるということです。
利尿剤の例では、「きちんと言われたとおりに
薬を服用している」ということが前提になければ
むくみが解消したか、カリウム値に変動がないか、
正確なモニタリングを行うことができません。
ケアプランもプランどおりに
サービスが行われているか、
中断、中止になったりしていないか、
それも含めて確かめる必要があるでしょう。
介護現場の方もリハビリの実践を
なさっている方も、医療と同じように
この流れは一緒だと思います。
あ~あ、久しぶりにケアマネ業務のこと、
書いてしまった^^;