食べ過ぎ、飲み過ぎの次は
「食べなさすぎ」。分かりやすく言うと、
低栄養状態について書いていきます。
体を作る材料はタンパク質でした。
このタンパク質が足りないと
低栄養といわれます。
「過激なダイエットで一時的に痩せた」
と喜んでも、タンパク質の足りない
スカスカの体がダメなのは、
想像すれば分かりますよね。
減らすべきはタンパク質ではなく、脂肪です。
(もちろん、脂肪にも大切な役割がありますが^^)
体の中のタンパク質の量が
多いのか、少ないのか、
計るのが「総たんぱく(TP)」です。
人間の体を作っているタンパク質の種類は
実に100種類以上あると言われています。
総タンパク質は、タンパク質の総称です。
食べ物として入ってきたタンパク質は、
アミノ酸に分解されて体に吸収されたあと、
肝臓へ行って、そこでいろいろな種類の
タンパク質に再合成されます。
そして、血液に運ばれて体の隅々まで
行き渡ります。
タンパク質は血液の中に一定の量が
含まれていますが、その量が少ないと
「低タンパク血症」となるわけです。
たくさんあるタンパク質のうち、
「アルブミン(Alb)」は肝臓で合成されます。
タンパク質が少ないとアルブミンを
作ることもできにくくなりますから、
アルブミンの量を調べることで
低栄養状態かどうかを知ることができます。
もちろん、
総たんぱくやアルブミンが少ないのは
低栄養だけが理由ではありません。
タンパク質を合成する働きをする
肝臓の機能が悪い場合も
そういう値が出る可能性がありますよね。
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