とある病院へ行きました。

肺炎で入院された方の病院です。


しかし、肺炎の改善見込みが立たず、

酸素吸入、モニター設置されていて、

あとどれくらい生きられるか、

瀬戸際のところでした。





看護師さんから聞きました。

「家族の方が面会に来られないんですよね」。


正確に言うと、”来られない”わけではない。

2日に1回、洗濯物を取りに来られるのだけど、

新しい衣類を置いて、洗濯物を袋に入れると

そこそこに、帰ってしまわれるのだそうです。


ですから、看護師さんのほうも、家族の方が

いつ来ているのか、よく分からない、

ということなのでした。





「Aさんはいつも”寂しい、寂しい”と言って、

看護師の手を離そうとしなかったんですよ。」

と言っていました。


たった1人で病室で過ごす寂しさは

Aさんにとって、耐え難いものだったのでしょう。


そんな姿を見てきた看護師さんたちは、

(息子さんが少しでもそばにいてくれたら)と

思っておられたのです。




「もう、明日も分からないというのに、

息子さんはピンと来ていないのかな」


その言葉にひっかかってしまいました。




たしかに同居している息子さんは、話をしてても

どこか上の空のような感じの人でした。


長い間、お母さんと2人暮らし。

そのお母さんが亡くなれば、

そのショックはかなりのものだと思うのに。




そういえば、私も父親が亡くなることが

来る瞬間まで実感できませんでした。

亡くなったあとも、しばらくは

そうだったかもしれません。


主治医から「もう長くない」と言われても、

亡くなるまでは、本当に亡くなる、ということが

分からなかったのです。




なぜ、息子さんはそばについてあげないのだろう。

他のことで忙しいのかな。それとも、

付き添うことをためらっているのだろうか。




こんなことはしたことがなかったのですが、

(どうしてあっさりと帰ってしまわれるのか)

ということを聞いてみようと思い、

息子さんの家に向かいました。



(続く。)




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