週末の研修会を聞いた私は、
月曜日、さっそくその方の家へ
行きました。
「こんにちは、Aさん。この杖、
使ってみませんか?^^」
「なんじゃいな、それは」
いぶかしそうに杖を眺めるAさん。
「これはね、今、都会ですご~く
流行っているノルディック……」
「………。」
「ここをにぎって、このベルトを
締めてくださいね。」
言われるがまま、
ポールを持たされる
Aさん。
「さあ、立ちますよ。せ~のっ!」
気が乗らないのか、
おしりが重いAさん。
「おお~!ちょっと
姿勢が良いじゃないですか。
奥さん、ねえ~^^」
自分でしゃべってて、
(なんか、押し売り訪問販売員みたい)
と思ってしまいました(笑)
さあ、ノルディックウォークの真骨頂は
歩くとき!ですよ。
「杖を前に出してね、なるべく前にね。」
「そうそう。あ、左の方をもうちょっと
前に出してみましょうか。」
「そうそう。も~っと、前に出して。」
ゆっくりゆっくりの動作ですが、
いつもより足の出は良いようです。
「じゃあ、トイレの前まで行ってみましょう^^」
(うん、これはいいかも♪)
「はい、じゃあ、グルッと回って
ベッドに戻りましょうか。」
方向転換は少し苦手なので、私が
後ろを支えながら回ってもらいました。
「よいしょお~」ベッドに座って
ホッと息をするAさん。
「どうでした?」^^
「これはええなあ。こんなもんが
あるだなあ」と笑顔のAさん。
「前になあ、2本杖を試しただけど、
リハビリの人が「こっちのほうがええ」
って、言うだけ」
Aさんは四点杖を使って歩いていました。
「そうですか、そうですか。
でも、私も素人ですし、
今度デイケアに行ったときに
リハビリの人にみてもらいましょう。」
お断りしておきますが、歩行状態の良くない人の
補助杖の選定は、理学療法士(PT)さんなどの
専門職に前もって相談しましょうね。
m(_ _ )mゴメンナサイ
次の日、デイケアに行ったAさん。
私のほうからPTさんに事情を話しました。
「週末に研修会に行ったとき、
パーキンソン病の人が使うと
足が出やすくなる、って聞いたから。」
「へえ~、なるほど。ノルディックでは
歩いてもらってなかったわ。」
ふふ~ん、ちょっとご満悦の私(´0ノ`*)
「ただ、あの人、”症候群”だけどね( ̄▽+ ̄*)」
「あ、”症候群”?”病”じゃなくて?Σ(゚д゚;)」
Aさんは「パーキンソン病」ではなく、
「パーキンソン症候群」でした^^;
(パーキンソン病とパーキンソン症候群の
違いは>>>こちらを参考に
)
でも、ノルディックのポール、
パーキンソンの方に
良いみたいですよv(^-^)v
ぜひ、おためしを!

