デイケアで100歳になるおばあさんの
お祝いがありました。
移動は車イスですが、
目も耳も不自由ない
しっかりしたおばあさんです。
おばあさんには目標にしている人がいます。
「自分より1歳年上の先輩」です。
目標にされている先輩(101歳)は、
一緒のデイケアに通う仲良しのおばあさん。
しかし、現在、入院中です。
脱水症状で1週間前に
入院してしまいました。
病室に入っていくところを
偶然見たのですが、
リクライニング車イスに
横たわった状態でした。
声も出せないぐらいでした。
(もう私ダメだわ…)という表情でした。
(もうお迎えだわ…)をかもしだしていました。
しかし、脱水症状はすぐに改善しましたが、
気力がなく、食事が食べられません。
そんな中、後輩のお祝いのために
デイケアに連れて来られました。
(病院に併設しているデイケアですね^^)
「それでは、お祝いの言葉をお願いします」
デイケアの職員から指名を受けた101歳の
先輩は、うなだれた首をむっくり持ち上げ、
100歳になる後輩のおばあさんに顔を向けました。
そして、いつもの甲高い声で…。
「100歳、おめでとうございます!
よう生きなったなあ。」と声をかけました。
「私もここでお祝いしてもらったですぜ。
ほんに、ありがてえことです。」
うなだれていたのがウソのように
いつもの甲高い声で言葉を続けました。
いつものおしゃべりが戻ってきた先輩は
勢いづいて、3分ぐらい続けて話されました。
そして、最後に、
「ここに世話になったら、長生きができるけえ。
一緒に200歳まで生きましょうぜ。」
力強いその言葉に、聞いていた皆が
「おおお~」と、どよめきました。
ちょっと言いすぎたと思ったのか、
自分は入院している身だった、と
我に返ったのか知りませんが、
101歳の先輩は、少し間をあけて
「私は、そこまで生きられんけど、
あんたはがんばって生きてや。」
と言い直しました(笑)
しばらくして、先輩は元気に退院していきました^^
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