今日はサービス担当者会議でした。


サービス担当者会議とは、

デイサービスやホームヘルプサービスなどの

事業者とご本人・ご家族をまじえて行う会議のことで、

介護サービスや日常生活のことを話し合う会議です。


その最中に、後藤(仮名)さんが言いました。

「今度、入院するんです」。


聞くと、胃カメラの検査で影が見えて、

精密検査のために入院するとのことでした。


後藤さん、今回の入院で今年3度目の入院です。

1度目は肺炎、2度目は骨折でした。


会議が終わった後、しばらく話しました。

「もう入院はしたくないです。本当はもう死んでも

いいぐらいだけど。」


だいたい、ふだんから弱音を言うおばあさんです。

もともと体調を壊しやすい人なので、ふさぎ込む気持ちも

分からないことはないのですが。


「頼りにしていた孫も、まだ名古屋だし」。


お孫さんは名古屋の専門学校に行っています。

将来は介護の仕事をするんだそうです。


「あの子が一番優しくていいわ。時々、メールを

送ってくれるし」。


「え!メールって、後藤さん携帯持ってるんですか?」


意外な一面がありました。


「うん、前に入院したときに連絡が取れるように、って

娘が携帯を買ってくれたです」。


その病院では、患者さんへの電話の取り次ぎを

してくれないのだそう。

何か連絡したいときのために

携帯を持たせてもらったんだそうです。


「後藤さんもメールを送るんですか?」


「はじめは全然できんかったけど、家にいる

中1の孫に教えてもらって」と、少し照れる後藤さん。


「じゃあ、入院してても寂しくないでしょう?」


「まあ、そうだなあ」。


後藤さんは、ちょっとだけ笑顔になりました。


「“死んでもええ”なんて、孫さんが嫁に行くまでは

死なれんでしょ」。


「そうです、一番上の孫の花嫁姿は見たい」。


「早く病気を治して、戻ってきてくださいね!」。


後藤さんは、小さくうなずきました。





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