家庭の中に介護関係が発生することによって
家族関係に変化が起きることは、
今まで書いてきたとおりです。
「家族関係に変化が起きる」というのは、
「誰かが誰かに不満を持つ」といった関係に
なることを言っています。
ところが、今回の記事は、
(なんとなく、関係は悪くないが…)
という家族にも注意を払う必要があるかも?
という話です。
もしかしたら、思い込みとか、
深読みしすぎ、という話かもしれません。
キーワードは”遠慮”です。
(迷惑かけるなあ)という気持ちから、
施設入所を決めてしまうケースです。
誰が誰に遠慮するか、というと、
①介護者である利用者の子供(息子、娘)が、配偶者に、
②息子が、介護者である嫁に、
(娘が、介護者である婿に、というケースは
ほとんど聞かないのですが、どうでしょう?)
③介護者である利用者の妻が、子供夫婦に、
④介護者である子供夫婦に、利用者の妻が、
それぞれ”遠慮”して、施設入所を決める、
というようなケースがあるような気がします。
②④のケースは、自分が介護していないので
介護者のことを思って(遠慮して)、というのは
分かりやすいのではないかと思います。
ところが、介護する当事者の①③でさえ、
場合によっては、同居する家族に
遠慮する場合が考えらるのです。
ふだんは介護に関わっていないのですが、
同じ屋根の下に住んでいると、
「ちょっと手伝って」とか、
「ちょっと見ておいて」とか、
ほんのちょっとでも関わりを持つ場面も
出てくるはずです。
しかし、そういうことがひんぱんにあれば、
相手に対して(申し訳ない)という
気持ちが浮かんできます。
頼まれた方の気持ちは、いろいろかもしれません。
(介護が面倒くさい)と思う人もあれば、
(まかせといて。協力するよ)みたいに思う人も
いると思います。
でも頼む方は、相手に迷惑をかけることで
心の負担感は増えてくるでしょう。
そうすると入院か何かのきっかけで、
(この辺が潮時)と思って、「施設入所を」
と決断するのです。
そのときに、(まかせといて。協力するよ)と
思っていた人でも、(主介護者がそう言うなら…)
ということになることが圧倒的だろうと思います。
また、全く介護に携わっていない人と、
利用者との関係があまり良くなければ、
介護者はやっぱり遠慮する様子が
見られることが多いです。
こういう”遠慮”という考え、行動は、
(人の心を推し量る)日本人らしい姿だな、
と変に感心したりします。
また、こういうことが事実だとすると、
やっぱり利用者の生活は
介護者が握っているよな、
という結論になってしまいます。
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問題のレポート、
『誰も語らなかったケアマネジメントの”根っこ”補強版』