(つけ加えるのを忘れた)と思ったので、
書き留めておきますと、今私が書いているのは、
在宅生活で、主に同居されている方を
イメージして考えている、ということです。
施設でサービスを受けておられる方の場合は、
また違った話になろうかと思います。
さて、「介護保険は家族のためのサービスだ」と
書いてみました。 ↑↑↑
ちょっと踏み込んだ表現になっております(苦笑)
だから、家族の意向によって利用者の思う生活とは
違ってしまうこともあり得る、ということを書きました。
表現は違いますが、そんな感じに思っています。
そこで、「家族のアセスメント」を行うにあたって、
考え方が整理できないだろうか、と思って
今考えられることを整理してみました。
さて、家族もいろいろなタイプがあります。
でも、大きく分けると2つです。
①利用者との関係が良い家族
②利用者との関係が悪い家族
の2つです。
①の場合はさほど問題ありません。
”元気になって欲しい”、”長生きして欲しい”と
思っている家族が大多数ですから、
ケアは「元気にしてあげる」ということに
専念すればいいわけです。
その方法論を持ち合わせていない、質の低い
サービス事業所はつぶれるのみ、です。
寝たきりになって「わしはもう死んでもええ」と
口ぐせのように言うお年寄りも、温かい家族に
囲まれて、生気を取り戻せる可能性は高いと考えます。
問題は、②の利用者との関係が悪い家族です。
これを少し分けて考えると、
②-①介護関係が発生してから仲が悪くなった
②-②介護関係が発生する前から仲が悪かった
の2つに分かれます。
②-①の場合は、介護する-される関係が始まったおかげで、
介護者のストレスが高まった、などという場合です。
この場合は、それでも在宅生活への望みはあります。
元気になってもらって、自立されればいいわけです。
元の家族関係が復活するように、です。
②-②の場合がやっかいなのです。
その存在が突き抜けて嫌すぎて
(顔も見るのも嫌)(生理的に嫌)ということになると、
これはもう、どうしようもありません。
要介護認定を受ければ、公に「親の追い出し」、
つまり施設に入所させる、という周囲も納得できる形で
親との同居を終了させることが可能になるわけです。
誤解のないように断っておきますが、
施設に入っておられる方々すべてが
そういう関係である、ということではないですよ。
また、私は②-②の関係になってしまった家族であっても、
一方的に介護者が悪いとは思っていませんから。
長年お互いの関係の中で培われた結果として、
②-②という残念な関係になってしまわれた、
と理解しています。
ケアマネジャーは、家族の中に善悪を
つけてはならん、と思っています。
(続く。)
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問題のレポート、
『誰も語らなかったケアマネジメントの”根っこ”補強版』