昨日の記事 をきっかけに
私が考えた”あること”について、
今日は書きたいと思います。
私が考えた”あること”とは、
「介護保険の顧客は誰か」
という問題です。
「顧客」という言葉を使ったのは、
ちょっとドラッカーかぶれ、なんですが(苦笑)
ドラッカーは、組織が社会的貢献を果たすためには、
まず「顧客は誰か」ということを定義しなければならない、
と言っています。
そして、定義することは難しい、と言っています。
言葉は正確ではありません、
だいたいそんなことを言っています(笑)
問題のレポート で「顧客は誰か」ということを
考えてみましたが、たくさん想定できる中で、
私は「顧客=利用者」と定義して、その後の
話を展開していきました。
直接介護サービスの提供を受けるのは、
要介護認定を受けた人たち。
介護保険法の目的にも
「要介護者の尊厳を守り、自立した生活」的な
言葉が入っていますし。
だから、「顧客は利用者」と
ごくシンプルに考えました、
疑いもなく。
ところが、その考えに「?」が浮かんでしまいました。
(定義の仕方を間違っているかもなあ)と思ったのです。
私は介護保険の顧客は「家族」だと思うようになりました。
「ケアマネジメントは、本人と家族のマネジメントすること」、
ケアマネジャーであれば、こういう心構えで仕事するのは
多くの人が知っているはずです。
ケアマネジャーの研修で講師が、
「ケアマネジメントは本人だけのことを考えるんじゃなくて、
家族のことも考えてマネジメントしないといけませんよ」
と教科書的に言うところをよく聞きます。
ただ、私は「家族のマネジメント」は本人のケアが主で、
家族は従、付録のような感じで軽く考えていました。
それを間違えていた、と気づきました。
ご本人とご家族のどちらに比重を置くか、というと、
ざっくり言えば、8:2とか7:3ぐらいで
ご本人の比重が大きいと思っていましたが、
今回のことで、その比重は反対なのではないか、
と思うようになったのです。
そう考えると、一連の話も納得がいくし、
これからの私の仕事も変化していくと思います。
さて、ここで終わると、単に(直感的にそう思った)
ということで終わってしまうので、
(なぜ、顧客は家族なのか)ということを
続きで書きたいと思います。
(続く)
「記事、よかった!」という方、クリックを。
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
問題のレポート、
『誰も語らなかったケアマネジメントの”根っこ”補強版』