「地域包括ケアシステムを暴く」第4回めです。
そろそろ、佳境に入って参りました^o^
さて、田中滋教授は介護保険が始まった10年を
どう総括しておられるかというと、「この10年間で
かなり進化してきた」とおっしゃいます。
介護保険という政策は、諸外国と比べて
悪くない、事業所の数も増えた、介護のプロも
養成されている、と言っています。
では、何が欠けているんでしょうか?
「地域単位でケアの仕組みを一貫化
させていくケアマネジメント力です」。
ケアマネジメント力です、
ケアマネジメント力です、
ケアマネジメント力です、
ケアマネジメント力です、
ケアマネジメント力です……。
orz ウナダレ~…。
「例えば多くの地域で末期がん患者に対する
医療と介護の連携が十分にできていません。」
「在宅でがん末期の患者さんを診る医師は
増えてきましたが、介護との連携はまだまだ
希薄だと思います。」
「合わせて自治体に地域を経営する視点がなければ、
地域包括ケアシステムは構築できません。」
「ところが一部の自治体を除けば、
これまでは顕在化された問題のみに
対応してきたのではないでしょうか。」
「潜在化ニーズや地域資源を拾い上げる工夫は
マネジメントの基本だと思います。」
「例えば引退した団塊世代は貴重な
潜在資源なのです。」
「その人数を把握し10分の1でもよいから
地域資源と地域ニーズを把握し
それをいかに組み合わせるかが地域の
マネジメントなのです。」
「今の仕組みでは介護が必要な、
ニーズが顕在化した人を認定し、
介護するだけで、それでは共助しか
機能できません。」
━─━─━─━─━─
ごめんなさい、
新聞の記事をよく見ると、
「日本に欠けているもの」は
ケアマネジメント力×
マネジメント力○
でした^^;
私、ちょっと早とちりしていました(;^_^A
田中教授はこのように整理されている
と感じました。
上手に医療と介護を連携するためには
ケアマネジャー。
互助、地域力の資源開発は自治体。
それぞれの役割を果たそうじゃないか、
ということのようです。
そして、この後こうもおっしゃっています。
━─━─━─━─━─
「システムを構築できるかどうかは
市町村だけの責任ではなく、
団塊の世代の責任と声を大にして
主張したい。」
「安心して老後を送りたかったら、
自分たちの責任で作り上げるべきです。」
━─━─━─━─━─
教授が『互助』の主役、と想定しているのは、
定年退職の年齢になった団塊の世代。
「自分たちのことは自分たちで何とかせえ!」
と私には聞こえます(笑)
ただ、団塊の世代が『互助』の世界に身を置いて、
介護問題に関心を傾けて暮らしながら、
自分たちに『共助(介護保険)』が必要になったとき、
『自助』の文化が花開く…?
…か、どうかは分かりませんが、ともあれケアマネジャーは
「利用者に必要な医療をきちんとマネジメントしろ!」と
いうことは間違いなくおっしゃっていますね。
それと同様に『互助』がどのように構築されていくか、
関心を持ち、必要な協力は尽くさなければなりませんね。
(もうちょっと続く^^)
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問題のレポート、
『誰も語らなかったケアマネジメントの”根っこ”補強版』