少し前に大変話題になった言葉、”無縁社会”。

それをなぜ、今になって記事にするかというと、

ついこの前 、本を読んだからです^^




NHKスペシャルで亡くなった方の

遺骨の引き取り手がない方がここ数年、

爆発的に増えている世の中を、この放送で

”無縁社会”と呼んでいます。


TV放送で話題になっていることやその頃に

”無縁社会”という言葉も耳にしていましたが、

私ははじめ、”無縁”の意味するものが

単に、ホームレスのように仕事や住む場所が

特定していない人たちのことを指す

言葉だと理解していました。


ところが、そういう狭い定義ではないことが

この本を読んで理解できました。




田舎から都会に出てきて生活をしていたが、

田舎の両親が亡くなってから連絡しなくなり、

アパートで一人ぼっちで暮らし続ける男性。


仕事一筋で家庭を顧みなかった結果、離婚し、

定年を迎えたのち、社会と関わりが持てない男性。


バブル崩壊後、安定した収入がなくなり、

結婚のきっかけを失って一生未婚の人。


高度成長期に建てられた団地が建て替えのために

住まいを追われ、知人もいない土地で

新しい暮らしを始めた人。


病弱な母親の介護と幼い弟を養うために

一生懸命働いてきた独身女性。


家族との絆(血縁)が失われ、

地域との関係(地縁)が薄まり、

会社(社縁)にも頼れない世の中。


”無縁死”は、ごく普通に暮らしている人たちに

とっても、起こりうる可能性がある、と感じました。

そんな”無縁社会”は、今の日本のひとつの側面

であるわけです。


先日お伝えした「地域包括ケア」の24時間巡回サービス

の意図するものは、単身世帯の安否確認をするためでも

ありそうですが、こういった公的な制度として

”無縁社会”の対策を考えるとともに、

生活する我々自身も自分のこととして

考えていかなければならないことであると

思います。


最後に、本の中で印象に残った一人暮らし男性の

言葉を紹介したいと思います。


「人とのつながりがなくなるのは、生きてる孤独死みたいなもんですよね。誰にも関心を持たれない、自分も何の役割も果たしていない。生きていても死んでても一緒でしょ。存在がなくなったのと変わらないじゃないですか。だから、人とのつながりは、自分の存在の確認だと思いますね。」




「記事、よかった」という方、クリックを^^v

   ↓↓↓        ↓↓↓
正しいケアマネの歩き方  ~ケアマネタマゴが贈るケアマネ道!~-ブログランキング にほんブログ村 介護ブログ ケアマネージャーへ


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─


問題のレポート、

『誰も語らなかったケアマネジメントの”根っこ”補強版』

詳細は>>>こちら。