明日から春の選抜高校野球が始まります。
震災の影響を考慮して開催の是非を
かなり検討されたようです。
”開催派”、”中止派”、いろいろな意見があったでしょう。
「被災された人たちは生活するにも困っている状況で、
野球をやっていてもいいのか」
「被災された方を勇気づけるために中止しないほうが良い」
「スポーツイベントも軒並み中止になっているのに、
高校野球だけ予定どおり行って叩かれはしないか」
「何でも自粛、自粛のムードを作ってしまっては、
経済の停滞も懸念される」
などなど。
私が勝手に考えてみました^^;
新聞記事の中で、こんな意見がありました。
「甲子園で試合をするのも一生に1回あるかないか。
その夢を大事にしてやりたい」
これは”開催派”の意見だと思いますが、
その是非はともかく。
私も、一連の開催是非論の基準として、
「被災者の人たちの心情」や
「自粛ムード」、「事なかれ主義」
「日本を盛り上げる」的なことしか、
正直、頭になかったのですが、
試合をする選手たちの立場の意見を
目にして、「ハッ…」としてしまいました。
私自身、甲子園を目指して部活に励む
時期もありましたので、よけいにショックでした。
まさか、選手たちの気持ちに思いが
至らないなんて…、ということです。
自称【野球職人】の名が恥じます。
(自称したことはないのですが…笑)
選手たちの思いをひっくるめても、
「開催するには不適当である」という判断であれば、
それも仕方がないと思います。
しかし、検討する材料のひとつに
試合をする選手たちの気持ちも
もちろん考えるべきでしょう。
これは、サービスを受ける利用者のことを考えず、
介護サービスを提供する側のことばかり言う
わからずやの心理状態に近いものがあると、
余計落ち込んだわけです。
さてさて、ぐずぐずした記事を書いている間にも
明日は近づいています。
新聞にも取り上げられていますが、
第3日目の第3試合、水城(茨城)-光星学院(青森)は
震災の直接的被害があった県どおしですし、
第6日目の第1試合、大垣日大(岐阜)-東北(宮城)の
東北高校は、その影響で試合日を1回戦の最終試合に
当てられたほど、一番影響を受けたチームでしょう。
この2試合は、間違いなく注目カードになるでしょうね。
東北高校と対戦する大垣日大などは、
下手をすると、全国を相手に試合をする、
みたいなことになるかもしれません。
おそらくみんな、「東北高校、がんばれ!」でしょうから。
だから私は、大垣日大にも頑張って欲しい、と思います。
第83回、全国選抜高校野球はいろいろな人の
いろいろな思いが詰まった大会になることでしょう。
選抜の基準になる秋季大会で、いいところまで行った
高校の野球部員の親である、うちのデイケア責任者の
須藤さん(仮名)も、特別な思いで大会を見るのでしょうね。
春の甲子園に立てない選手たち、夏を目指して頑張れ!