「田中くん、竹田さん(仮名)のところに行った?」

「あ、はい。昨日の夕方に…。」

「ちょっと、竹田さんがなあ…。」


デイケアが始まる10:00前、主任の斉藤さん(仮名)がやって来ました。

朝の送迎の時に竹田さんがこんなことを言ったそうです。


「昨日、あんたのところの職員さんがやって来て家内と話をしとったみたいだけど、「デイデイケアには通って来れんようになる」って、言われただって。」


私は、すぐに理解し、それは誤解だと言いました。

「じゃあ、ちょっと話してきます。」


実は昨日、別の訪問先のついでに、竹田さんのところに寄ったのです。竹田さんの介護保険の更新時期が近づき、「役場から通知が届いてないですか?」と確かめに行ったのです。


介護保険証は、半年、1年、2年といった区切りで期限があり、期限が近づくと役場から「更新の手続きをしてください」という通知が届きます。

しかし、中には手続きを忘れてしまう人もいるため、その手続きが滞らないように説明してあげないといけません。


竹田さんご夫婦は2人暮らし。介護保険の更新は今回が初めて。おそらく、その通知が何をするものか分からないだろう、と思って、家に寄ったわけです。

私がお話しした相手は、奥さんでした。自分ではきちんと話したつもりでしたが、通じていませんでした。


確かに私は、「手続きをしないと、サービスが使えなくなってしまいます。」と言いました。でも、奥さんにとっては、それが「デイケアは終了」という言葉に置き換わったのでしょう。


竹田さんご本人のところへ行って、事情を説明しました。

竹田さんはすぐに分かってくださって、こう言いました。

「デイケアに来られんなんて。まだリハビリせんと良くならんのに。」


この冬閉じこもっていた竹田さん。はじめはデイケアに行くのを嫌がっていた竹田さんからこんな言葉を聞くなんて…、と思いました。

良くなっていく実感を持っておられるのでしょう。


暖かくなると、もっと元気になれますよ、竹田さん。



要件は分かるように伝えましょう(*^ー^)ノ

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