少しずつ食べられなくなってきた、梅田さん(仮名)。昨日から、病院から栄養剤が出るようになりました。

この方、介護保険が始まる前からデイサービスに通っておられました。私もここに勤め始めて前任者から引き継ぎを受けた方ですので、私が担当してからも、かれこれ9年経ちます。


デイサービスに通い始めたきっかけは認知症だったそうです。若い頃は農業をしていて働き者だった梅田さん、外に出るのが習慣になっていました。

でも、外に出ても戻る家が分からなくなってしまうことから、デイサービスを利用するようになりました。


しかし、足下がおぼつかなくなり、転倒して骨折。そして、さらに足が弱くなる。老化も手伝って2年ぐらい前から車イスが手放せなくなりました。


お嫁さんもかれこれ10数年、梅田さんのお世話をしているわけです。徘徊の見守り、お風呂の拒否の対応、食事介助、うんちの世話、口の中の清掃、床ずれの処置などなど、梅田さんの衰えをともに、本当にいろんな介護をしてこられたようです。


そして、いよいよ看取り。


担当者会議で、かかりつけのお医者さんから看取りをどうするか聞かれたとき、「先生、私は度胸がつきました。始めはトイレの世話もできなかったけど、いろいろさせてもらって今は何でもできるような気がします。」と、堂々と述べられました。


心変わりはするかもしれないけど、今は家で看取ることを家族全員で決意されました。


人の最期を家で見送る覚悟。私自身も精一杯のお手伝いをさせていただこうと決意を固めました。



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