(前回は>>>こちら。)


さて「ケアマネのアセスメント ③」 で、夏頃まで畑に出ていたことが分かったKさん。

話があっちこっちいってしまうので分かりやすく順番を変えましたが、途中でこんなことも話していました。



「柿の苗木を100本買ってな。春になったら植えんといけん。」

「え~!100本も柿の木を!」

このあたりは梨の栽培が盛んな地域ですが、これからは袋かけなどの手間がかからない柿を栽培したい、とのことでした。


Kさん、自立の目標ができています。こんなふうに自分で目標をもっている人はいいですね。自立へのモチベーションが全然違います。

ふつうは、こんなうまい具合にはいかないんですよね。

それにしても80を超えているKさんの意気込み。こういう人と出会うと、のんべんだらりの生活を送っている自分を顧みたりします^^;



「でも、元気になって、また果樹園に出たいですよね」

「そうだな」とご本人。

「でも、免許を返してから悪くなって」と妻。



免許?最近まで?

秋ごろまで車の運転をしていたんですね。



「返すつもりだったんだけど、直前に事故を起こしてしまってね。車を廃車にしてしまったけど、身体は元気で良かった」。

「どっちが悪かったんですか?」

「おじいさんが大きい道に出ようとして。」と息子さん。

「信号もちゃんと確認せんから」。



いやあ、それはちょっと危ないな^^;

きちんと会話はできるけど、判断力などは衰えているのかな?認知症、とまではいかなくても。


あとで聞いた話ですが、やっぱり物忘れはひどくなっているんですって。

やっぱり閉じこもりの影響なのかな。



「車に乗っていた頃は、カラオケに通っていたんだけどな」



趣味はカラオケかあ。



「何が好き?」
「何でも歌うわいな」
「誰と行ってたの?」
「近所に人とな」
「ふ~ん。」

ちょっと笑顔のKさん。



このあたりを目指せればいいなあ。



「じゃあ、秋頃からこの(閉じこもり)生活ですか?どれくらい歩けますか?」

ADLで歩行のことを聞いていませんでしたので、ここで確かめました。



「おお、割としっかり歩けるじゃないですか?」



…でも、玄関を出たら階段が7~8段あるから、そこは手を引いてあげないと歩けんかもしれんな。石の階段だし、その手前は飛び石だったしなあ。

…そうです、家に入る前からアセスメントですね。



「廊下は手すりがないですね。あったほうがええかな?」

「補助が出るって聞いたけど、どうしたらええ?」



家の方は手すりを考えておられるようでした。でも、住宅改修の手続きをご存じなかったようでした。

今度、手すりの取り付けについて、話し合う機会が必要かもしれません。



(明日が最後です^^)





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