新規で利用希望のあったKさんの家へ訪問に行きました。
1月に入って、これで4人目です。
出迎えてくれたのは、Kさん、Kさんの奥さん、その息子さんの3人です。
Kさんはこたつにどてら姿で私を招いてくれました。
いかにも「私、便所に行くときだけしか、こたつから出ません^^」といった様子です。
「お正月から大変な雪でしたね」なんて挨拶もそこそこに、「では…」と言って取り出したのは、計画書。
実は私、口下手なところもあるからだと思うのですが、そこから始めることが多いです。上手な人は緊張をほぐすとか、そういうことをされるんでしょうかね?
前もって電話で聞いていた「デイサービスに通いたい」という希望を週間サービス計画書(業界では、第3表と言います^^)をお見せして、「だいたいこれくらいの金額ですね」とお話しします。
本来なら「アセスメント」→「ケアプラン」という流れです。だから、今日行ったアセスメントを基にケアプランを立てるわけですが、ご本人たちは「で、いくらかかるの?」と質問されることが多いです。だから、いつの日からか、私は早めに金額をお伝えするようになりました。
最初に契約書を交わす方もあるでしょうか?
本来はそれが一番最初かもしれませんね。でも、何も分からずに契約を結べって、ちょっと恐くありません?
あ、断っておきますが、言われたことだけをそのまま計画することとは違いますよ^^
これからアセスメントをして、希望されたこと以外で必要なことは何か。これを探すのがアセスメントですからね。
つまりお医者さんで言うと、血液検査、レントゲン検査、問診、触診みたいなものです(ですよね?^^;)
「先生~、咳が止まらなくて。咳止めください。」「いや、待て待て。胸のレントゲンを撮りましょう。」ということです。(ですよね?^^;)
さて、切り出し方ですが、たいていの方は病気を持っておられるので、まずは「どんな病気をしておられるか」、「かかりつけ医はあるか」を聞きます。
この時に「?」が浮いているような方は、「病気の関心を持っていない」ということで、“健康管理注意”と考えています。
今日の方は「薬?飲んでないよ」と言うので、あとでかかりつけ医に聞くと、「しばらく受診していない」とのこと。「内服薬の管理ができていませんね」とのことでした。
病気も「椎骨脳底動脈循環不全」という病気があり、脳への血流が悪く、時々ふらつくでしょう、とのこと。
次は「生活をしていて困っていることは?」と聞きますかね。この質問でピンと来ない場合は、ADL(日常生活動作)を一つずつ聞いていきます。
大事なところは、3大介護と言われる「入浴、排泄、食事」。入浴は体力を使いますから、デイサービスやホームヘルプで介護負担を少なくしてあげるのが良いかな。
排泄の介助、特に排便の介助は精神的に辛い。運動不足や食事量/水分量の不足、不規則な生活(寝不足とか)で便秘になったりします。ところが、下剤を服用していて下痢になり、後始末が大変だ、ということもあります。さっき言った原因を取り除くと便秘が改善ずることもありますし、下剤の調整(医師の指示どおりに飲まない、加減する)のも大切かな。(怒られる?^^;)
食事は食欲という根源的な欲求のせいか、最後まで自分で食べられることが多いですね。食べられなくなったら“死が近いな”なんて、考えたりもします。
今日の方は、この3大介護、全て自立でした。
「大丈夫だな。」
いやいや、ここでOKにしちゃったらいけませんよ^^
「食事は皆さんと同じ量?」
妻「いやあ、ちょっと少ないかな」。
それはそうです、普段動いてないですから。閉じこもり傾向の人ですので。
またまた、このあたりもかかりつけ医に聞きました。
「栄養状態問題なし」でした。
問題があれば、食事内容や量をもう少し詳しく聞きますね。
これでOK?
…いやいや、まだまだこんなもんじゃ。
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