今日は退院する患者さんの退院前会議(カンファレンス)に出かけました。
しかし、インフルエンザが流行っている、とのことで病室にはたどり着けず、待合室で待たされるハメに。
長いすに座っていると、壁にたくさん貼ってある貼り紙が目に飛び込みました。
時間があったので、ゆっくり見させてもらいましたよ^^
「おっ!」
目に止まった貼り紙がありました。
「今後、当病院では、”○○さん”とお呼びいたします。」と書かれてありました。
続けて読むと「患者さんは医療サービスを受ける、という受け身ではなく、私たち医療従事者とともに病気と闘う云々…」と書いてあり、
“なるほどなあ…”と感心すると同時に、
「こんなことにも理屈をつけないといけないんだなあ」
理屈、理屈の世の中だと感心しました。
さて、今日のテーマはズバリ「さま」か、「さん」か、ということです。
「さま」という言い方は、2001年に厚労省が国立病院等に向けて「医療サービスの質の向上に関する指針」というものを打ち出してから始まったものだそうです。
それから”右にならえ”で、病院、介護施設は軒並み、「さま」と言い替えをするようになりました。
つまり、「さま」と呼ぶことで医療サービスの質は向上する、ということでしょうか。
たしかに「さん」より「さま」のほうが丁寧なのかな、と思いますが。
皆さんのところでは、どんな呼称を使っていますか?
私の勤めている職場はどうしているか、というと、一貫して「さん」です。
診療所併設なのですが、そちらでも介護施設でも、今さら「さま」では、よそよそしいのではないか、と言って、現在に至ります。
私も、そんなふうに型を決めて守らせても、サービスは向上しない、と考える立場です。
賛成でも反対でも、クリックを。