2012年介護保険制度改正の内容が、ちらほら話題になり始めました。
現在よく耳にするのが、「地域包括ケアの推進」、「お泊まりデイサービス」、「24時間対応定期巡回・臨時対応サービス」、「介護職員によるたん吸引などの管理」などでしょうか。
あ、あと「ケアマネジメントの利用者一割負担」とか、「高額所得者の2割負担」なども気になりますね。
この中で「お泊まりデイサービス」は、来年度(23年度)予算で基盤整備にかかるお金として要求されていた金額、100億円(?)が、ばっさりと削られているそうです。来年度については「調査研究を行う」ということになってしまい、とても来年度の制度改正でこのサービスが介護保険制度のサービスになる、ということが難しくなりました。
「お泊まりデイサービス」をご存じない方のために少し説明しますと、通常、日中の介護を行うサービスである“通所介護(デイサービス)”というサービスに、お泊まり機能をつけたもので、お泊まりしている時間帯は介護保険制度のサービスではありません。
そういうサービスがここ数年で全国的に増えているんですね。
なぜ、そういうサービスが増えているかというと、ショートステイの空きが少ない、とか、なじみのない場所では混乱する認知症の方には必要だとか、そういうことだと思うんですが。
とにかく、お泊まりを希望されるケースが増えていている、ということは言えるのではないでしょうか。
さて、このお泊まりデイサービス。介護保険制度の中のサービスではなく、悪い言い方をすれば野放しになっていて、一つの部屋を多人数で泊まったり、職員体制も十分ではなかったりして、高齢者の方たちにとっては劣悪なところで過ごさなければならない、ということも言われています。
すべてのお泊まりデイサービスがそうだということではないんですが。
それを制度で規制をかける、また、そういうサービスをどんどん作らせるなどなど、私の足らない頭では想像し得ないことをいろいろ考えていたんだと思うんですけどね。
反対意見では、「ショートステイの整備を進めないまま、新しいサービスの制度化は許さん」とか、「小規模多機能との関係をどうするんだ」とか、いろいろな意見が飛び交っているようです。
この間、講演でおいでくださった下村恵美子さん
(宅老所よりあい)も反対の陳情を厚労省されたそうです。
このお泊まりデイサービスのもともとの発想は宅老所だと言われているんですが、昔から宅老所を経営されてきた人たちの中でも、“賛成派”と“反対派”に分かれていると、その道をよくご存じの方から聞きました。
まあ、私もお泊まりデイサービスには何度もお世話になっていて、ショートステイの空きがないときは有り難いな、とか、ショートステイよりも良い対応をしてくれる、と家族から評判を聞くこともあります。
でもとにかく、今度の改正ではお泊まりデイサービスの制度化は見送られることになりそうだ、ということをお伝えしておきます。
その他の情報も随時。