日曜日の研修会の話です。
どんな研修会かというと、日本認知症ケア学会の研修会です。
1日まるまる、認知症の話でした。
一番印象に残った話をします。
森啓先生。大阪市立大学大学院教授、ドクターのお話でした。
日本で、唯一(かな!?)認可されているアルツハイマー病治療薬の名前はアリセプトです。
アリセプトはコリン仮説という仮説に基づいて処方されている薬だそうです。
コリン仮説とは、神経から神経へ出される伝達物質、アセチルコリンが少なくなるためにアルツハイマー病になるのではないか、という説。
健康な状態でも、アセチルコリンが放出されたときに、いくつかが遮断されるのですが、アリセプトは、その遮断する物質を働かせないようにする薬です。
アルツハイマー病のもうひとつの仮説はアミロイド仮説。アミロイドたんぱくというタンパク質が脳に付着してそれが悪さをするのではないか、という説。いわゆる老人斑、と呼ばれるものです。
この老人斑の治療がワクチン療法だそうです。
しかし、森先生によると、ワクチンで老人斑が消えても、周辺症状、いわゆるBPSDの症状は変わらなかったのだとか。
ちなみに、インターネットを引いてみると、タウ蛋白が神経を繊維化させてしまう(?)タウ仮説なるものもあるようですが、それには触れられませんでした。
さて、森先生の話に戻りますが、
アリセプトも根本治療薬ではないし、老人斑が無くなっても症状は変わりなし。
…ということは、何か別なところにアルツハイマー病の犯人がいるのか…。
今の研究は、「アミロイド・オリゴマー」というものに目をつけているそうです。
「アミロイド・オリゴマー」とは、アミロイドたんぱくが付着する前の集合体のこと。
その「アミロイド・オリゴマー」の研究が多く行われているとか。
ちなみに、外国ではアリセプトの他に3つの薬がありますが、うち2つはコリン仮説に基づく薬。
もうひとつは…忘れた(笑)
アミロイド仮説の治療薬もいくつか治験の段階に入っているそうですが、ワクチンの話からすると、あまり期待できないかもしれませんね。
別なドクターのお話でしたが、アルツハイマー病の薬の研究はこれだけ華やかですが、レビー小体病など、その他の認知症の薬はまだ手つかず、だそうです。
なかなか、難しい問題です。
あ~、難しい話しちゃった