今日、明日と2日間で、社会保障についてお話ししましょう。
社会保障の種類は大きく分けると2つで、
①社会保険 と ②社会扶助
といいます。
①社会保険とは、日本では介護保険や医療保険、
年金保険、労災保険、雇用保険の5種類です。
ところで、”保険、保険”といいますが、「保険って何?」かというと、
「想定される事故に対する備えとして、多人数が共同して
お金(保険料)を出し合って、事故が起きたときにその
損害を補填する」仕組みです。
そうすることで、その事故に対するリスクを
分散することができます。
世界で初めて社会保険を導入した国は
19世紀後半のドイツ。
「鉄血宰相」と呼ばれたビスマルクの時代だそうです。
当時力を持ち始めた社会主義運動を鎮圧した
一方で、労働者の福祉増進の政策として
社会保険を作りました。
「アメとムチ」と呼ばれる政策のことです。
国が保険者になる社会保険に対して、
民間会社が行う民間保険というものもあります。
社会保険と民間保険の違いは、
社会保険は”国が保険者である”という以外に
”強制加入であること”
”財源が保険料だけでなく、税金が含まれること”
”低所得者には保険料の減免があること”
などがあります。
しかし、どちらも保険である以上、
はじめに示した保険の定義に変わりはないのです。
だから介護保険は問題があるのです!?
それはどういうことかというと、
要介護(=保険事故)になる人は、
だいたい2割ぐらいであると言います。
つまり残りの8割の人は
介護保険を使わない。
同じ保険でも、医療保険、
年金保険はお世話になる率が
かなり高い。
「生まれてから今まで、病院にかかったことがない」
という人は、いますか?
それに比べると、介護保険は
掛け捨てになる可能性が高い。
これは大きな問題のひとつと言われます。
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