なかなか、筆が進まない「福祉系による福祉系のための医学」^^;、
ホルモンの第4回です。
「ホルモンって何?」という人は、下の第1回~第3回を
復習してください。
今回から、代表的!?なホルモンをひとつずつ書いてみたいと思います。
今日は「甲状腺から出るホルモン」です。
甲状腺から出るホルモンは「甲状腺ホルモン」と言います。
…当たり前ですね^^;
まずは、甲状腺ってどこにあるの?ということですが、
蝶々みたいな形をした物がそうです。
位置的に”蝶ネクタイ”をしている、みたいな感じですね^^
あ、これは必要なかったですか…^^;
甲状腺ホルモンはどんな働きをしているかというと、
ひとくちに言うと、「体の成長を促し、元気にする」ホルモンです。
甲状腺ホルモンの影響を受ける細胞は
代謝が盛んになります。
つまり、栄養や酸素をたくさん得て、
活発になる、ということです。
そうなるために心臓の働きが活発になり(心拍数が上がる)
栄養分を増やします(肝臓ではグリコーゲンの分解 、
脂肪組織 では脂肪の分解、消化管での糖の吸収 を促進させる)。
細胞が活発になるということは、
熱をたくさん出すことになります。
ということは、これから冬に入り、寒くなりますが、
甲状腺ホルモンはたくさん分泌され、
体温の低下を防ぐそうです。
甲状腺の働きが低下している(例;甲状腺機能低下症)人は、
寒がりだったりするそうです。
また、成長にも関わるホルモンですから、
このホルモンが低下している人は子供達の発達に
影響する場合もあるそうです(クレチン症)。
ちなみに、甲状腺ホルモンは
勝手にホルモンを出す訳じゃなく、
脳の中にある視床下部(ししょうかぶ)というところから出る
「甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン」が、視床下部にぶら下がっている
下垂体前葉(かすいたいぜんよう)を刺激し、そこから
「甲状腺刺激ホルモン」が甲状腺を刺激して
「甲状腺ホルモン」が出る、という
3段構えだそうです。
これを私に例えると、
ケアマネ管理者「田中が仕事をしていないぞ。なんとかしろ!」
↑甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン↑
主任ケアマネ「おい田中、何さぼってんだ、仕事しろ!」
↑甲状腺刺激ホルモン
田中「は~~~い、訪問に行ってきま~~す!」
↑甲状腺ホルモン↑
…みたいな?(笑)
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