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会場の男性がもうひとつ異議を申し立てたのは、パネリストである医師が、「専門性が深まらないのは、専門職が専門性の移譲を嫌うからだ」という内容を話したことに対するものでした。


その医師が何と言ったかというと、「看護職に医師の業務をゆずる、介護職に看護師の業務をゆずる。そうすれば介護職の専門性も高まるのに、“それぞれの職域が侵される”ということで反対する勢力が後を絶たない」というのです。

反対する勢力というのは、医師や看護師などを束ねる団体のことだと思います。



会場の男性は、そのことに対して苛立っていたのでしょうね、「医師よりも看護師、看護師よりも介護士が低い立場である、と言っているようなものだ。」と反論しましました。



その医師は、「そうすれば医師や看護師は他の仕事ができるから」というようなことまで言いましたから…。



医師はまだ30代後半ぐらいの若い医師でした。「私がこの法人に籍を置いたときは、理事長から“介護現場も勉強しなさい”と言われて、3ヶ月介護現場にいました。」なんて、さも、自分は介護職の理解者である、というような感じでいましたから。



かわいそうに、ちょっと慌てていました。



しかし残念なことに、その医師が男性の意見に応えようとコーディネーターのほうをチラチラと見ていましたが、コーディネーターは「時間がきましたので、これで。」と一方的にシンポジウムを打ち切ってしまいました(笑)



さて、「介護の専門性」って、答えが見えてきましたか?



研修会でのお話はここまで。



ちょうど良いタイミングで、シルバー新報にこんな記事が載っていました。

「厚労省、上乗せ資格創設の議論スタート」。



これは、介護福祉士資格を取得している人が、さらに高い知識や技術をもって仕事に当たれるように、「専門介護福祉士制度(仮称)」という資格を創設しようという動きがあるというものです。専門介護福祉士はその名の通り、介護の専門性をより高める資格である、ということです。



しかし、残念なことに「介護の専門性は何か」ということがはっきりしていません。

どおりでシンポジウムがうまくいかないわけです(苦笑)



意見は2つに分かれているようです。



認定看護師のように、特定の分野に特化した「深さ」を追求するか、多様な障害を持つ利用者に幅広く対応できる「広さ」を追求していくか、と意見が分かれています。



新聞記事には、このようなことも書いてありました。

「そもそも、介護福祉士をとる前の教育体系さえ混沌としたまま。気が早すぎるとも言える」。まさにこのことは、私が以前に介護福祉士資格について書いた内容 に類似していますね。(ですよね?^^



しかし、介護の仕事がより専門的になって社会的な認知を広めるためにも、介護の専門性を議論する流れは良いことだと思いますね。




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