昨日の話の続きってことでもないんですが。
デイサービスの勝山主任(仮名)と話をしていたときのこと。
「年寄りって、何が楽しみなんかなあ…」って話をしていた。
体も衰え、自由が利かなくなってくる。
目が見えなくなってくる。
耳も聞こえなくなってくる。
歩くのもしんどい。
膝が痛い。
物忘れが増える。
子供たちは巣立っている。
家事は嫁に任せている。
畑をするのも疲れる。
危ないから外に出るな、と言われる。
トイレの世話も頼まないといけない。
歯が悪くて固いものが食べられない。
「もう、エロしかないな。」と私は言った。
勝山主任がお年寄りに人気なのは、達者な“べしゃり”、特にエロ。
お爺さんたちの助平な会話も、んまい具合に乗ったり、すかしたり。
それが人気なのだ。
「下ネタが始まると、みんな嬉しそうだもんなあ。」と勝山主任。
そうだよなあ。もしかしたら、好みのヘルパーさんが来るのが楽しみだったり、若いデイサービスの職員とたわいもない話をすることだけでも、本人にとっては楽しいことなのかもしれないな…。
…と、そんな話をしている間に、自分が呆けてしまったときの話になった。
「私が呆けたらなあ。家にある鞄を5個も6個も腕にひっかけて、帰るときに「鞄がない、ない。」って言って、職員に探させるだァよ。」と勝山主任は笑った。
「ははは、おもろい。でも、男だったらそれはないなあ、たぶん。」
そのとき、ハッと気づいた。
女性は、物に執着するんだ、と。
物取られ妄想、物集め、トイレットペーパーの紙を“カラ、カラ”として、ポケットに突っ込んでいるのは圧倒的に女性が多いんじゃないか?
今日の結論。
「男は性欲、女は物欲」。
そうじゃね?