デイサービスの勝山主任(仮名)とおしゃべりしていたときのことです。(遊んでないですよ、情報収集です^^;)
「年寄りって、ほんとうに“元気になりたい”って、思ってるんだろうか…。」って、言うんですよ。
おいおい、そりゃ思っているでしょ、って言いかけたんですけど。
でも、これには続きがあって。
「もちろん、“そうなりたい”って思う人はおるわいな。でも、それは元気になって何かしたい、って思ってる人がそう思うんでしょ。生きる希望もない人がそう思うかなあ…。」ってことなんですね。
確かに、「早くお迎えに来て欲しい」「元気になりたくない」「しんどい思いをしたくない」って、言う人はいますよね。
元気になる可能性がある人でも、中には“本気で元気になりたい”と思っていない人もいるんじゃないか、と。
う~ん、それはいるかもしれないな。
ちょうど、この前の認定調査でこんなおばあさんに会いました。
「私は生きていてもしょうがない。」
「迷惑をかけるばかり。」
「早く死にたい。」
「元気になりたくない」
の言葉を何度も何度もくり返し…。
「聴ききる」ことが大切なんだ
、と思って耳を傾けていた私も、最後はどんよりした気持ちになってしまいました。
介護保険では自立支援が求められています。その具体的な到達点のひとつとして考えられるのは、“自分のことは自分でできること”。
現在、自分のことができている人が、“それを維持し続ける”というのはモチベーション(動機)も上がりましょう。「人の世話になりたくない」と思って。
しかし、いったん低下した機能を上げるためには、上げたいと思うだけのモチベーションが必要なんです。
「私がしっかりしていないと、あの人の生活が破綻する」
「元気になったら家に帰れる」
「もう一度あのスポーツをしたいから頑張る」
そんなモチベーションです。
結婚して、アラフォーになった頃にはすっかり太ってしまった私が人が、ダイエットして痩せたいと思うには、痩せる努力をするだけのモチベーションが必要なんです。「野球やりたい」みたいな純粋な動機だろうが、「もっとモテたい」みたいな不純な動機だろうが、そういうモチベーションが。
それと同じなんです、機能の低下したお年寄りが再び自立を目指す努力をすることと。
それを国を挙げて行う分だけ、ちょっとたちが悪いかな?
国から「もっとダイエットしなさい」と言われたら、辛いでしょ。「ほっといて」って、なっちゃうでしょ、きっと。
いや、だからって自立を目指さない理由にはならんのですよ。
「頑張りたい」モチベーション、動機、理由付けが必要なんだってことです。
勝山主任との話には続きがあって、それはまた次回^^
どんだけおしゃべりしてたんだって!?(笑)