こんばんは。昨日の十五夜のお月様は見られましたか?

私たちの地域では残念ながら、雨が降って残念なことに見ることができませんでした。



ところで、昨日は十五夜の話題から強引に「銀河鉄道999」に持っていき、最後には「もう、まもなく永遠の命が実現する!?」なんて話で締めてしまいました。






それもこれも、今日から2回にわたってこんな話を書きたかったからなんです^^






この間の日曜日でしたか、NHKスペシャルで“IPS細胞”の番組をしていました。それに衝撃を受けまして…。

見た方はいらっしゃったでしょうか?すごいと思いませんでしたか?



過去の記事 で、受精卵は細胞分裂して、一個が二個、二個が四個、……と倍々ゲームで増えていき、やがて人間の形を作っていく、という話をしました。受精卵の一個の細胞が、やがて心臓になり、皮膚になり、足になっていくんです。

それで、この私(細胞)が体の何になっていくか、それを決めるのが遺伝子です。膨大な情報が含まれている遺伝子の中で、心臓になるための遺伝子が働いて、その細胞は心臓になっていきます。

そんな中、心臓になっていく細胞の中では皮膚になるための遺伝子は働きません。

人間の細胞はそういう秩序を守って、体のそれぞれの形を形作っていきます。



ところが、ところが…です。



皮膚の細胞でも、髪の毛の細胞でもいいでしょう。ある細胞にある4つの遺伝子をふりかける(ふりかける?)と、その細胞は受精卵のような最初の状態の細胞になる、というのです。

つまり、これから体のどの部分にもなれる細胞なのです。



その細胞の名は“IPS細胞”。“万能細胞”とも言うようです。



京都大学の山中教授がこの“IPS細胞”を発見しました。10月4日から始まるノーベル賞の医学生理学賞の受賞候補の1人です。



この発見のどこがすごいかというと、ひとつめは薬剤を作るとき。

心臓病の薬を作るとき、IPS細胞から心筋細胞にして、その心筋細胞に薬をかけたりして実験することができるそうです。もっと言うと、その患者さんの細胞で実験して、その患者さんのための薬の効果や害を試すことができる。いわば“オーダーメイド薬”でしょうか。



ふたつめとして、難病に対する治療の研究が進む、ということです。

TVでは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)が出ていました。この病気、体の筋肉が少しずつ動かなくなって、最後には死に至る病気です。



ALS患者さんの細胞をIPS細胞にして、運動神経を作ります。その運動神経がどうなっていくか観察していました。今までは運動神経を体の外に取り出すことなど不可能だったのです。IPS細胞から運動神経を作ったら、その時点が0歳の状態。そして時間を早めて発病していく過程が見られるそうなのです。



果たしてその実験では、できた運動神経が他の細胞に攻撃されてプツン、プツンとなくなっていく様子が映し出されました。

難病とは原因が分からない病気のことです。原因を突き止めれば、やがて治療法や薬剤が開発されるでしょう。



いやあ、すごい話です。



次回、IPS細胞のその他の効果をお話していきます。


(続きはこちら 。)



明日の話のほうが深いかも!?

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