すこし前のことでしたが、今、思い出しても腹立たしい出来事でした。あ~、腹立つ。
「入院患者さんが退院予定です。そちらのケアマネを希望されているので会議に来てもらえませんか?」A病院のソーシャルワーカーさんからの電話でした。
患者さんは私の事業所に併設している診療所に通っていたおばあさんでした。しかし、もうかれこれ2年近く通ってはいませんでした。それはなぜか?病院嫌いだからです^^
でも、ある日、自宅で倒れて、救急車でA病院に担ぎ込まれたのです。
95歳の高齢です。認知症もあります。脳梗塞で左半身に麻痺もあります。
思うようにリハビリも効果がなく、3ヶ月が経とうとしていました。
ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、今このように入院すると3ヶ月がリミットなんですよね。それ以上いると、ガクンと入院点数が下がってしまうらしいです。
「あ~あ、おばあさん追い出されてしまうんだなあ…」と思いながら、指定された日にA病院へ向かいました。
行ってみると、会議が行われる予定の食堂には誰もいません。病棟の看護師さんに来たことを伝えて食堂で待っていると、おばあさんの娘さんがいらっしゃいました。「遠くからすみません、ありがとうございます。」と、いやに丁寧です。
それから5分ぐらいして、ソーシャルワーカーさんと看護師さんたちがやってきました。
「それでは、始めましょうか。実はね、田中さん…。」
ニコニコしながら、もみ手をするソーシャルワーカーさん。
(何よ、何だよ…)なんだか、気持ち悪いなあ。
「ちょっとあれからね、状況が変わって…。」
(はあ…!?)
「娘さんの婿さんが、今大変なんですよ。」
(………。)
「もう年内も生きていられるかどうか、というところで。」
(えっ!)
「私も、今は主人のことを第一に考えたくて。だから、おばあさんを家に連れて帰れないんです。」
実は、こういうことでした。
娘さんのご主人は、肝臓癌か、なにかで入院中。透析も必要だそうで娘さんも付きっきりの介護をしなければならないとか。
だから、おばあさんどころじゃないのよ、という言い分。
「退院を迫られているなら、ソーシャルワーカーさんが転院先を探してあげるべきでしょ!」とは面と向かって言えず、
「じゃあ、うちの病室に入らせてもらえるか聞いてみますね。」と言ってみた。
「ただし、ダメだったらそちらで行き先を探してくださいね。」とつけ加えて。
「助かるわあ。田中さん、先生(ドクター)にプッシュしてよ^^」
自分の仕事を押しつけておいて、そりゃないよな。
これじゃ、だまし討ちじゃないですか。家に帰るつもり、って話だったのに。
ご主人のこともあらかじめ分かってたんでしょ。
結局どうしたかって?
ドクターに頼み込んで、転院させてもらいましたけどね。
ウソは止めましょうよ、ウソは。