とあるデイサービスに行ったときのこと。
ちょうどそこに、知り合いのケアマネさんも来ていて、
デイサービスの職員さんと話をしていました。
私と同じ町内で、研修会などでちょくちょく
顔を合わせているケアマネさんなので、
親しくさせていただいています。
いつもは明るいケアマネさんですが、
少し浮かない顔です。
「どうしたん、その顔は?…らしくないなあ^^」
「そうなんよ。身の上相談に…。」
「なになに?ケアマネ辞めて、ここに勤めたい、と??」
「ちがうわっ!利用者さんの話^^」
そのケアマネさんが担当していた森野さん(仮名)のことでした。
介護保険の更新で非該当、つまり自立に判定されたというのです。
名前を聞いて思い出しました。
2~3ヶ月前に私が認定調査をした人でした。
非該当になると、介護保険サービスが使えなくなります。
森野さんは週3回デイサービスに通っていたのですが、
5月いっぱいで卒業になってしまいました。
「説明したときは納得だったけど、
いざ来れなくなったら落ち込んじゃって…」と、
そのケアマネさんは話しました。
じゃあ、今はどうしているか、というと、
毎日布団をかぶって部屋に閉じこもり、
近所にも友達がおらず、出かけることもない、という様子で、
心配になった娘がケアマネさんに電話をかけてきたそうです。
「始めはデイサービスに来られるのをおっくうがってたけど、
慣れると楽しみになったみたいで、
着てくる服もおしゃれになってきてね…」と、
デイサービスの職員さんもしみじみ言いました。
介護支援専門員が行う認定調査は、
介護度を決める認定審査会の判定材料のひとつです。
「立ち上がりできるか?」
「食事は自分で食べられるか?」
「今の季節を言えるか?」
「昼夜逆転はないか?」など、
70項目以上のチェック項目があります。
「できない」という項目が多いと、
一般的に介護度が重くなります。
この調査と主治医の意見書をもとに要介護度を決めるんですが…。
こういう話を聞くと、
「チェックで抜けたところがなかったかな…」と、
ちょっとだけ返ってしまいます。
「まあ、介護になったのは、もとが骨折だったしな。
それまでは、家で元気にしてたわけだし…。」と、
そのケアマネさんは言いました。
一度デイサービスの利用が始まると、
そこになじみの友達ができるんですね。
制度上、そこに行けなくなる、となると、
デイサービス以外で新しく社会交流の場を作らないといけません。
でも森野さん、90歳すぎの高齢なので、
話が合う人が近所にいないらしいんですね。
(続く。)