今日は通所リハビリに顔を出して来ました。
ちょうど私の担当の山田さん(仮名、61歳、男性)が
リハビリを受けるところでした。
山田さんは若い頃からの飲酒と
閉じこもりで体をこわされていました。
お酒は恐いですね。
糖尿病もあり血管はボロボロ。
そのため物忘れの症状や言葉がうまくしゃべれない
などの障害もあります。
そして子供返りしたような感じになっておられます。
身体面は、というと、歩行できず車イス。
寝返り、起き上がり、立ち上がり、すべて全介助。
さらにこの方、立つと180㎝近いでしょうか。
大柄なだけに介護する奥さんも大変です。
座った姿勢でも骨盤が寝た状態になり、
背もたれが直角だとずり落ちそうになるので、
リクライニングできる車イスに座っておられます。
さらに私のような素人の言い方で言うと「背骨がない感じ」です。
せめて背骨と言わずに脊柱(せきちゅう)と言いましょうかね^^
全体的に弛緩している状態というのでしょうか。
要するにしまりがない感じです。
この方にどんなリハビリをするかというと、
座位姿勢を良くする訓練です。
座るというのは、骨盤を立てて、脊柱を立てて、
地球の重力に逆らうということです。
そうすることで体幹を支える筋肉が使われ、
やがてしっかりした座位姿勢をとることができます。
「座る」と言っても、ベッドのギャッジアップでの「座る」では
ダメなんですよ。あれは寝る角度が変わっただけですから。
重力に逆らわなければ、どんどん寝たきりに近づいていきます。
少し面白い理学療法士(PT)さんのリハビリが始まりました。
人に触られるのが恐い山田さんをリラックスさせるために、
山田さんの好きな話題を持ちかけながらリハビリをしていきます。
好きな話題?それは「下ネタ」。
「さあ、立ちますよ。2本足で立てなかったら3本足でね!」
「あ~、あ~、あ~。」。
山田さんは言葉にならない笑い声を発します。
「山田さん、しっかり立たないといけませんよ、特に真ん中の足」。
「あ~、あ~、あ~。」。
車イスからベッドに移ったあとは、いよいよ座る練習です。
始めは枕を頭に入れて、次は毛布を肩まで入れて、
その次にPTさんの太ももの上に頭を、膝を肩の下に入れて。
少しずつ頭を上げるようにして座っていきます。
「少しずつやって、座る姿勢を学習していくんですね」と
PTさんは教えてくれました。
「山田さん、少しずつ立てるようにしていきましょう。」
すると山田さんは、右手を自分の股のところにもっていって
握る格好をしました。山田さんはご自分の”太さ”を示したのです。
「おお、でかいな、山田さん。」
「うそでしょ、そんな太くない。見栄っ張り。」
「あ~。あ~。あ~。」。
こんな下ネタのやりとりは、きっと
全国どこの施設でも行われているはずです(笑)
座位の話が頭に入りましたか?
それとも下ネタの話?