今日は小規模多機能に関する講演会に参加してきました。

講演のタイトルは「小規模多機能型居宅介護が目指すもの」。


「小規模多機能型居宅介護」というサービスをご存じない方のために

少し説明しますと、このサービスは平成18年度から始まった新しいサービスで、

認知症グループホームと並んで地域密着型サービスに位置付けられています。

地域密着型サービスとは、その事業所がある地域(例えば町村、とか)に

住んでいる人のみが利用できる、というサービスです。


通常「通所介護(デイサービス)」「訪問介護」「短期入所(ショートステイ)」など、

各事業所は独立しており、ケアマネジャーがニーズに応じて

サービスを選んで計画を立てる(ケアプラン)のですが、

「小規模多機能型居宅介護」はそれらを一体化した形態。

一体化したうえで突然の泊まりや訪問にも臨機応変に対応しやすく

できるようにしたサービスです。

そこには専属のケアマネジャーも配置されています。



さて、本題に戻りますが、講演のタイトルにもあるとおり、

「その小規模多機能型居宅介護は何を目指すのか」、

と思ったのですが…。


講師の言われることは「地域」「柔軟な対応」「チームケア」エトセトラ…。

まるで念仏です。この業界で言い古された言葉を並べて、

「小規模多機能型はそれらすべてを解決できるんです。」と言っているだけでした。



そもそも仕組みがケアの質を上げるなんて主張はすでに破綻しているはずじゃないですか!



「認知症ケアの切り札」「家庭的なケアだ」と言ってたグループホームしかり、

「個別ケアだ」と言ってたユニットケアしかり、そして今度は小規模多機能か…。

「歴史は繰り返す」と言いますからね。


ケアマネやっていると、いろいろな事業所と組まないといけませんから

意思疎通が図りにくかったり、臨機応変にケアが行き届かない、

といった障壁は感じるんですよね、確かに。

小規模多機能になると、そういったことはなくなるのでしょうか…。


唯一ホッとしたのが、講演のあとのシンポジウムで

「要は良質なサービスを提供することなんです」と言ってくれた

現場責任者でした。もうそれに尽きると思うんですよね。


同じくシンポジストとして登壇していた他の2人のうち、

仕組み作りの役目のある行政マンが仕組みの話しかしないのはともかく、

介護福祉士を養成する立場である大学教授が

ケアの中身の話を全くしないのは正直がっかりでした。

それとも、あの場所で中身の話をするのは筋違いだと思ったのかな。


小規模多機能居宅介護と以前からあった介護サービスの両方を

経験したことのある介護職のみなさんに聞いてみたいですよね。

小規模多機能居宅介護って仕組みだとケアの質って上がるんでしょうか?





もしそうだったら、平謝りですねm(_ _ ;)mゴメンナサイ




あ~、久しぶりに血圧あがっちゃった(汗

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