(前回は、こちら 。)
すいません、すいません。
たった今、相談から戻ってきました(笑)
小松さん(仮名)は80歳。要介護1。
小松さんのご主人は老人ホームに入所中です。
小松さんは膝が悪く、ご主人の介護ができず、
老人ホームに入れざるを得ませんでした。
小松さんが独り暮らしになったのを心配して、
娘さんが同居を始めました。
一緒に住んでいたときは、「あ~しんど、あ~しんど。」って、
介護が重い負担になっていた小松さんでしたが、
老人ホームにご主人が入所して半年。
「顔を見に行かんと主人が呆けてしまう」と言って、
今は心配になっています。
小松さんは2年前から「あさがおデイサービス」に通っていますが、
ご主人が入所してからは、その老人ホームに併設している
「たんぽぽデイサービス」にも通うようになりました。
つまり2カ所のデイサービスに通っています。
理由はもちろん、「ご主人に会うため」。
同居していたときには薄れていたご主人への想いが、
離れ離れになったことによって生まれてきたんですね。
それは素晴らしいことなんですが。
しかし小松さん、2月からの介護度は「要支援2」。
2カ所のデイサービスに通っていたのが、1カ所に制限されてしまうんです。
「田中さん、どうしようか。主人に会えなくなる…」と。
たんぽぽデイサービスには、あまり仲の良い友達がいないそうです。
しかし、たんぽぽデイサービスをやめるとご主人には会えなくなってしまう。
こんな提案をしてみました。
「娘さんに連れて行ってもらったら?」。
何かのついでに、たんぽぽデイサービスまで連れて行ってもらったら、
と思ったのです。
「いやあ~、頼めんわいな」って、小松さんは言いました。
娘さんに遠慮がある、というんです。
一緒に暮らしてもらうだけでも有り難いのに、
これ以上苦労かけられん、だって。
そんなあ、水くさい…。
「あの子には、ものを頼みにくいしな」。
(え、そっちが本音?(^∇^))
でも、娘さんのことは知っていたので、たぶん大丈夫だろう、
とは思っていました。
「でも、まあ、言ってみたら?ダメだったら、
タクシーでもなんでも考えたらいいだけ。」
「そうかなあ。頼めるだろうか…。」と言う小松さんに
「大丈夫、大丈夫。」と肩をポンッと押してあげました。
その日の夜、小松さんの家に電話しました。
娘さんに事情を話しました。
「まあ、そんなことを心配してるんですか。いいですよ、いいですよ。」と、
2つ返事で引き受けてくれました。
心配性なんだよな、小松さんっ!
2日後にデイサービスに行ったら、テーブルに座った
小松さんがこちらを手招きしてきました。
「田中さん、田中さん!」
「どうしたあ?小松さん。」
「娘が連れて行ったるだって。頼んでみるもんだわあ。」だって。
…でしょっ!☆-( ^-゚)v
「記事、よかった!」という方、クリックを。