今日、仕事から帰ってくるなり、母親が私を呼び止めて、いきなり「すくりーにんぐ、ってなんだいな?」と言いました。
「は?スクリーニング?選ぶ、とかそういう意味じゃないか?」。
私も即答できませんでした。
「なに?なんのこと?」
「これだがぁ。」
なになに…。
…地域包括支援センターがやってるのか。
なにやら、お年寄りの実態調査のようでした。
つまりアンケートです。
私の母親は7ウン歳。りっぱな(!?)前期高齢者です。
「“スクリーン”や“クリーニング”なら分かるけど、2つを合わせた言葉使ったらわからんなあ。」と、ババギャグをはさみつつも、「年寄りに出すもんは、ちゃんと通じる言葉使わんと、いけんわなあ」と、まともなことも。
ちょっとしたことにもこだわって文句を言う母親ですが、今回の意見には賛成です。
「よ~し、おばあちゃんの言うことも正しいし、俺が包括に言ったるわ。」と思いましたが、このあいだのこと
が思い浮かんで(やっぱり、波風立たんようにしとこ)と、平和を愛する私は思い直しました。
さて、この調査。よく読むと全国3カ所で行われる調査のようです。
対象者は1,200人。実施主体は長寿社会開発センター。
目的は「日常生活における地域の課題を分析し、今後の地域課題に対応・解決するための施策を検討するためスクリーニングモデル事業を実施する」と書いてあります。
…なんだか、よく分かりません。
質問項目に目をやると、
「問1生活機能について」…バスや汽車、自家用車で1人で外出していますか
「問2閉じこもりについて」…一日中家の外には出ず、家の中で過ごすことが多いですか
「問3転倒予防について」…この1年間に転んだことがありますか
「問4低栄養状態予防について」…6ヵ月間で2~3㎏以上の体重減少がありましたか
「問5健康状態について」…現在治療中の病気や過去の病気についてお伺いします
「問6心の健康」…(ここ2週間)毎日の生活に充実感がない
「問7口腔ケアについて」…歯磨きを毎日していますか
「問8足のケアについて」…足や爪に水虫がありますか
「問9食事内容・嗜好・食生活の知識等について」…外食は利用されますか
「問10運動や栄養改善プログラムの実行について」…あなたは、運動や栄養改善の実行にどのくらい関心がありますか
と、8ページ・139の質問に答えなければいけません。
ところどころ、要支援の方などに聞き取りする「基本チェックリスト」の質問項目があったり、介護予防サービスメニュー、「運動器の機能向上」「口腔機能の向上」「栄養改善」に関するものがありますね。「足のケア」というのも、私の記憶では、先ほどの3つ以外にメニュー候補として入っていたんじゃなかったですかね。
おそらく、次回の介護保険制度改正には、この調査が元になったりするのかなあ、と思いました。次回改正は2年後です。2年後をにらんですでに動き始めています。
来年はさらに全国100カ所で同じ調査が行われるそうですよ。
「おばあちゃん。おばあちゃんは全国の中でも選ばれし人だなあ。」。
「そうかえ?なら、たいぎい(面倒くさい)けど、頑張って書いちゃおうかな」
…単純な人です。
「どんな改正になるんでしょうね」。