(前回はこちら 。)


前回は養成施設から介護福祉士になるルートについてお話ししました。

今回は、介護福祉士になるための、もうひとつの代表的なルートについて考えてみたいと思います。




お察しのとおり、「実務経験3年」で受験資格が与えられるルートです。(詳細はこちら 。)



さて、資格試験を受けようとするときに、よく「受験資格」というものが決められていることが多いですね。たとえば、運転免許でいえば、「年齢は18歳以上」じゃないと免許は取れませんね。



ご存じの方も多いと思いますが、介護福祉士の受験資格として、「実務経験3年」というものがあります。これは、定められた施設等で実務に3年以上つけば受験資格が得られるというものです。(どこで勤めた経験が経験年数にカウントされるか、はこちら 。)



この実務経験3年を経て、試験に合格した人も、とても多いでしょうね。

その大勢の皆様に謹んで、こんなことを言ってしまいますねm(_ _ )m



そのルートの人たちは、「介護福祉士」になるために必要な知識13科目を、さらに介護技術もきちんと身につけているかどうか、というところに疑問を感じています。

一発勝負の筆記と実技で、「介護福祉士にふさわしい知識と技術を持っている人」かどうか。それを見極めるのは難しいなあ、と思います。



なにせ、私はこのルートで試験を合格しましたからね(;^_^A

「実務経験3年で、試験にも合格しました。あなたは立派な介護福祉士です。おめでとう!」。私は試験をパスしていますから、そう言われているようなもんです。冷や汗もんですよ。

しかし、私に介護されるお年寄り達は、もっと冷や汗もんでしょう…(T_T)




こんなふがいない合格者は、果たして私だけでしょうか?




つまり、実務経験というものもいろんな場所でのいろんな経験があるわけで、それをただ「3年間やっているから」というだけで、受験資格を認めて、試験という一発勝負に勝てば、「あなたは立派な介護福祉士です」ということでいいのかなあ。



もちろん、独学でちゃんと知識を身につけている方もいらっしゃると思いますけれどもね。

全員がそうか?、ということです。

「「全員がそうか?」なんて子どもみたいなことを言うなよ、どんな資格試験も全員が素晴らしい有資格者だ、というわけじゃないだろ」って意見もあるのでしょうけど。。

ただ、昔の職場には、「あの事務員さんも介護福祉士?」なんて人もいましたから、余計にそう思うのかも知れません。



さっき例に出した運転免許にしても、一発試験にかける人もいますが、合格できる人なんてほとんどいないんじゃないでしょうか?だから、たいていの人は自動車学校に通いますもんね。


余談ですが、介護福祉士の合格率は50%弱だそうですね。

自動車免許の一発試験の人たちは、そんなにも合格できないんじゃないですか?


そういうことを考えると、介護福祉士の合格レベルは…って、思ってしまうんです。




ただ、これもこのたびの改正で、「実務経験3年」にプラスして養成施設で6ヶ月以上受講しなくてはいけなくなりますね。

こういう改正があると、「やっぱり一発勝負だけじゃダメなんだ」って思っているのは私だけではないのだ、と心強くなります。



現在は、介護を目指す学生が少なくなっているから、養成施設に生徒を通わせて学校を存続させる為の制度改正じゃないか、という違った見方もできるんですが。



みなさんに怒られちゃうかもしれませんが、やはり教育はきちんと受けるほうが良いと思うんですよね。




さて、お気づきの方もいらっしゃると思うのですが、前回の養成施設への疑問として「力量を見極める為に試験を受けよう。」という主張と、今回の「一発勝負の試験じゃ分からない」という主張とは矛盾するんですが、いよいよ次回最終回になぜ、そんな矛盾をはらんでしまっているのか、ということを考えてみたいと思うのです、ひとりで勝手に(笑)





「いろんな人を敵に回しちゃいましたね」(;´▽`A``

押していただきたいのですが?ダメ?

   ↓↓↓
正しいケアマネの歩き方  ~ケアマネタマゴが贈るケアマネ道!~-ブログランキング





(次回、最終回へ続く 。)