今日は一人暮らしの倉本さん(仮名)の家へ年始のあいさつに行きました。

この地域は、大晦日から元旦にかけて大雪に見舞われ、倉本さんの庭も多いところで30㎝ぐらい雪が残っていました。


しかし、門から玄関までの通路はきれいに雪かきされていて、通れるようになっていました。両膝が変形して痛みがある倉本さん。よくスコップでこれだけ雪かきができたなあ、と感心しました。






「いえいえ、ちょうど娘たちが帰ってきてたから、雪かきしてもらったんですよ」と、倉本さん。






そうでした、倉本さんはお正月を大阪から帰ってくる娘さん夫婦と過ごす、そんなことを言っておられましたね。



実は、倉本さんと娘さんは実の親子ではありません。倉本さんは亡くなったご主人と再婚なさっています。娘さんは亡夫とは血のつながった親子ですが、倉本さん本人とは血のつながりはありません。倉本さんは、いつもそのことを気にしていました。






「実の親子のように遠慮なく言い合う、ってことができないの。私には実の子どももいないし。」






自分が弱ってきたときに、ちゃんと面倒を見てもらえるだろうか。姓は倉本を継いでくれたけど、一緒には住んでいないから、私に何かあったときに今住んでいるこの家はどうなってしまうんだろう、そういう話も何度か聞きました。






でも、今日はいつもと違い、明るかった倉本さん。






「娘の孫がよくできた孫でね、「おばあちゃん、何か困ったことがあったら、遠慮せずに言うてや。」って、言ってくれてねえ。」と、話す倉本さんの目は少し潤んでいました。



「こんなこともあったのよ。娘夫婦5人分の布団を娘の旦那さんが片付けててね、娘たちはTVを見てなんにも手伝わないから、「あんたたち、少しは手伝ってあげんさい!」って、思わず大きな声出しちゃったわよ。そんな娘に育てて、私が恥ずかしいわ。」と笑う倉本さん。






そうそう、その調子ですよ。

いいじゃないですか。




娘さん夫婦は毎年盆・正月は必ず帰ってこられます。

心配することはないですよ、倉本さん。







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