糖質、タンパク質ときて、三大栄養素の最後は脂質です。

脂質は、他の2つの栄養素と違って何かと誤解されていることが多いのではないでしょうか。

でも、とても大事な役割をしているんですね。



一番大きな脂質の役割は、「エネルギーを貯める」ことです。

エネルギーになるのは糖質の役目ですが、

脂質は効率よくエネルギーを貯めることができます。

同じ1㌘でも糖質、タンパク質は約4キロカロリー、

ところが脂質は1㌘で約9キロカロリー蓄えることができます。

糖質によるエネルギーが少なくなったときに、

脂質をエネルギーに変えて体に行き渡らせます。

ちなみに、何も食べなかった場合、糖質は1日ですべてを消費してしまいます。

それから先のエネルギーは脂質を分解しているそうです。



また余談ですが、早い運動では主に糖質をエネルギーにして、

ゆっくりの運動では脂肪が燃えやすいそうですね。


脂質には保温効果の役割もあります。

脂肪は繰り返し起こった氷河期を生き延びるために必要なものでした。

ある程度食物を食べなくても、また寒さから身を守るためにも脂肪を蓄える、

という智恵を、体が自然と身につけたのですね。

肥満の人はよく汗をかくじゃないですか。

そういうことです。



また、脂質は内臓を守る役割も担っています。

心臓、肝臓、膵臓、脳、脊髄のような器官を衝撃から守っています。

褥瘡(床ずれ)は皮下脂肪の減ったところにできやすいです。

褥瘡のある人をどうケアすればよいかというと、

傷の処置はもちろんですが、栄養面のケアも必要です。

栄養状態が悪いと次々に褥瘡を作ってしまいます。

必要な人には高カロリー飲料の補給などが必要です。



痩せ、肥満を見る目安としてBMIをご存じですか。


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簡単な計算で出ますので、覚えておくといいと思います。

(体重(㎏)÷身長(㍍)÷身長(㍍))



私の場合は…。こほん。
一緒に仕事をしている山本(仮名)くんの場合は、

体重70㎏、身長175㎝なので、


70÷1.75÷1.75=22.8…です。


標準ですね。

数値が18.5以下になると、かなりの痩せです



参考までに、もう一枚スライドを。


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身長、体重を入れるだけで分かるHpもありましたよ。

どうぞ、こちらを



最後に脂質のこんな役割も紹介しましょう。
脂質は細胞膜の材料になっています。体の中には、

体重の約60~70%の体液があります。

体液には、細胞の中に含まれる体液と細胞の外にある体液とがあり、

それを隔てる細胞膜が脂質でできているのです。

油は水に溶けませんよね。溶けないから膜になれるんですね。



その他にもいろんな役割をしているようですが、

私もよく説明できませんので、これからおいおいに。




最後に、脂肪は脂質を取っていなければ脂肪にならない、

と思ってはいませんよね。糖質だって、タンパク質だって、

食べ過ぎると余った分は脂肪に変換されてしまうそうですよ。

もうじきお正月ですね。食べ過ぎにはご注意をv(^-^)v



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