今年最後の日曜日。

皆さんは、いかがお過ごしですか?


私も例に漏れず、新年を迎えるために

大掃除と餅つきをしましたよ。


あ、餅つきといっても、臼や杵は使わないんです。


ところで、みなさんは

今の時期に大掃除をしますか?

それとも、もう少し早めの時期にしていますか?


「年の瀬は忙しいし、もっと暖かい時期に

大掃除しています。」

という方がいらっしゃると思います。


そのほうが合理的だと。

年末は寒くなるし、忙しいし。


別にそういうやり方を否定するつもりはないのですが、

こんな話もあります。


なぜ、日本人はこの年末に大掃除をするのでしょうか?


私はこの話を読んで、

「絶対に年末にしよう」と思ったんです。

今まではどうもかったるい、と

思っていたこともあるんですが。


以下、紹介します。


○●○●○●○●○●


「正月」とは、家に「歳神(としがみ)様」をお迎えし、祝う行事である。

元来、日本人はあらゆるものに霊魂があるという

「アニミズム」を信仰し、作物の稲魂(いなだま)と

人間の霊魂(たま)は一つのものであると考えていた。


人間が死ぬと魂は別の世界に行き、一定期間が過ぎると

個人の区別が無くなり、「祖霊」という大きな集団、

いわゆる「ご先祖様」になる。


この祖霊が春になると「田の神」に、

秋が終わると山に帰って「山の神」になり、

子孫繁栄を見守ってくれる。

そして正月には「歳神様」となって家にやってきて、

その年の豊作と家族の健康を

約束してくれるのである。


(中略)


一年の初めである正月は「新春」でもあり、

春の訪れによる生命の誕生を

心から喜ぶ時である。


「暦」は中国から伝わった。旧暦では、二十四節気の

立春が正月である。


太陽が最も衰える冬至の次の節目を

太陽の復活として一年の初めとしたもので

太陽神である天照大神(あまてらすおおみかみ)の信仰と

結びついて、日本でも立春を正月とした。


「めでたい(芽出度い)」という言葉には

「新しい春を迎え芽が出る」という意味がある。


今でも人々は「新春」を迎えるために

年末のうちに大掃除をすませ、

全国の神社では大晦日に

「大祓(おおはらえ)」を行う。


旧年中の穢れを清め、全く新たな清浄な気持ちで

年を越すのだ。


その宗教心がある限り、日本人は昨年の

クリスマスの飾りをつけたままで

新年を迎える気にはなれないはずである。


       (小林よしのり『天皇論』(小学館)より抜粋)

                   ○●○●○●○●○●


私たち日本人にとって、お正月を迎えることは

このように特別なもののようです。


合理的、では片付けられないことがあります。

この世の中、効率を求めすぎて、

歯車がおかしくなっていると感じることがあります。


効率は良くなくても、守らなければならないことって、

たくさんあると思います。

生産性を求めすぎて、それについていけない人を

切ってしまう世の中が、いかに貧しく、辛い社会であるか。

今の日本に暮らしていて、痛感している人は多いと思います。


ちょっと横道にそれてしまいました。


そういう理由で、大掃除はこの時期に、と思いました。


(今日もちょっといい話(^ε^)♪)




「ちょっと、いつまでもパソコンしてないで、ツリー片付けてよ\(*`∧´)/」



…は~いf^_^;




「口先だけ!」と、よく言われます。(汗

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