みなさん、マロリー・ワイスってご存じですか?
今日のキーワード、「マロリー・ワイス」。
この時期、気をつけないといけませんよ。
実は、10日~2週間前から胃の痛みを感じていたんです。
ちょうど、みぞおちのあたり。
「食べ過ぎかなあ、飲み過ぎかなあ」と思っていましたが、
この歳ですし、「何か、悪いものが…」という心配もあって、
胃カメラを飲んできました。
胃カメラを飲むのは、3~4回目になります。
胃が弱いんです。「胃潰瘍」をよくやります。
今どきは鼻から入れるカメラもありますが、その病院は旧式。口からです。
慣れないもんです。嗚咽したあのときの記憶がよみがえる。不安でいっぱい。
でも、いろんなことが勉強になりました。
「口を開けてくださいね。麻酔をしますね。」
噴霧式のスプレーで喉のあたりをシュッ、シュッっと。
嚥下反射を麻痺させるためでした。
カメラを飲み込んでも「おえっ」って、ならないように。
「つばは飲み込まないでください。肺に行くといけませんから。」
そうか、嚥下反射が麻痺すると、誤嚥してしまうからな。
んで、ベッドに横たわって、口を開けたまま、麻酔が効いてくるまで待つ私。
口の横から止めどなく出てくるつば、というか、よだれ。
ティッシュでぬぐっても、ぬぐっても、止まらない。
「あ~、いつ始まるんだろう…」と不安な気持ち。
「まな板の鯉」というか、「まな板の大」。
(名前が“大造”なもんで。エヘヘ。(・・。)ゞ)
ドクターが入ってきた。
「さあ、始めましょうか♪ヘ(゚∀゚*)ノ」イヤに元気が良い。
部屋の照明が消えて、モニターの明かりだけの中で検査が始まった。
「はい、ここが食道です。これから胃に入りますね、こっからですよ。
もうちょっと行くと、ここから十二指腸、ここが胆汁が出てくるところ…」。
モニターの画面に集中していると良いが、
これが自分の腹の中だと思って、お腹に意識を向けると、
カメラが動いている様子が感じられて、気持ち悪かった。
これだけでもストレス。潰瘍ができそう。
出血のポツンとした跡と、内出血みたいな斑点があり、
「びらんになっていますね」だと。
「胃潰瘍にはなってないですね。」ほっとした。
「ガンがあるかどうかも診ていきますよ。」。なおも写真を撮りまくるドクター。
「ここがマロリー・ワイスですね」
「?」
「ほら、これも。これも。ここも。」得意になって、話すドクター。
「はい、終わりますよ。」。カメラが胃から引き上げていく。
何という開放感。
「先生、マロリー・ワイスってなんですか?」
「嘔吐したときにできる出血跡ですよ」。
実は月曜日、どうも朝食が食べられず、でも食べなくてはと思い、
少し食べたんだけど、嘔吐していたんです。
マロリー・ワイスとはそのときにできる出血跡。
胃の上に位置する噴門部は胃の内容物が逆流しないように、ギュッとなっているんですが、飲み過ぎ食べ過ぎで、どうにもこうにもいかなくなると、ギュッとなっている噴門部を胃が通過して「おえっ」となる。これが嘔吐なんだそうです。そのときに、狭い噴門部に胃がむりやり入ってくると、胃が畳まれちゃうんですね。
胃が噴門部の上に押し出される、の図。
そのときにできるキズ、が「マロリー・ワイス」なんだそうです。
胃の上部にできる縦線の出血跡がそうです。
胃の内側から縦線のできる様子を見た、の図
これがひんぱんに続くようだとキズがひどくなって、
吐血したりするようになるそうで、気をつけなければいけません。
「時期が時期ですから、あんまり無茶しちゃいけませんけど、無理でしょうね。」
「そうですね。実は今日、忘年会なんで、ははは。」
「胃潰瘍、胃ガンじゃない」と、先生のお墨付きももらったし、
今日はハジちゃうぞっっ、と。
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