糖質の種類として「単糖類」「二糖類」「多糖類」を紹介しましたが、
その他にも「オリゴ糖」「食物繊維」も糖質の仲間になるそうです。
「オリゴ糖」は「二糖類」と「多糖類」のあいだの数(数個~10個)を持ったものです。「食物繊維」にはセルロースが入っているために人の消化酵素では分解できませんが、腸内細菌によって少し分解できるそうです。
食物繊維は多くが消化されないので、便の量を増やすことができます。「便秘の人には食物繊維を」というのはそういう理由があるのですね。
糖質は細胞が活動するためのエネルギーになりますが、
だいたい一定の量を保って体の中を巡っています。
糖が多くなれば、インスリンを分泌して細胞の中に取り込んだり、
肝臓でグリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えたりします。
「グルコース(ブドウ糖)はグリコーゲンになる」と覚えましょう。
しかし、グリコーゲンとして蓄えられる量は少ないので、
それ以上に糖があふれると、今度は糖から脂肪に変換されます。
これが実は肥満の元なのでしょうかね。
脂肪を摂らなくてもご飯を食べて太る、
というのはそういう理由があるからかもしれません。
何事も摂りすぎはよくありませんね。
一方で糖質が不足すると、
肝臓が脂肪やタンパク質を分解して糖質をつくり出します。
これを糖新生(とうしんせい)といいます。
肝臓は余った糖質を脂肪に変換したり、
不足した糖質を補うために脂肪やタンパク質を糖質に作り替えたりしているのです。
ちなみに、1日に必要なエネルギーの55~60%は
糖質のエネルギーとして摂取している、ということだそうです。
つまり1日のご飯の量がどれくらいか、ということが分かれば、
その人が摂っている1日のエネルギー量がだいたい分かる、
ということです。
竹内孝仁先生の著書 によると、
「1日のご飯の量を2倍すれば1日の摂取カロリーが分かる。」
と書かれています。
お年寄りの摂取カロリーを計算するのに最も簡単な方法がこれですね。
ちなみに茶碗一杯分のご飯の量はだいたい150㌘(250キロカロリー)です。
(上司の資料を拝借しました。)
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