十二指腸では、膵臓から膵液、胆のうから胆汁が出されています。
では、それを出す指令を出しているのは誰か、ということを見てみます。
脳ではないようです。
「膵液よ、出ろ。」なんて考えたことはありませんからね。
膵液は常に分泌されてはいません。
食べ物が十二指腸に入ってくると出てきます。
では、膵液を出すように命令するものは何か。
それはセクレチンというホルモンです。
十二指腸に酸が入ってくるのを感じると、
十二指腸の壁にある細胞が刺激され、
セクレチンが出て血液の流れに乗って膵臓に達します。
そこで膵液を出す命令を出します。
そして肝臓にも胆汁を作るように命令しています。
セクレチンは胆汁を作れ、と命令しますが、
出す命令は別のホルモンが行っています。
それがコレシストキニンというホルモンです。
コレシストキトニンは十二指腸に脂肪が入ってくることを感じ、
胆のうを収縮させて分泌させます。
舌を噛みそうな名前ですので、
2つのホルモンが膵液、胆汁を調節する働きをしている、
と覚えればよいでしょう。
この2つのホルモンはもうひとつの臓器を調節しています。
それは胃です。び粥の量を調節する命令を出しています。
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