胃の中の食べ物がその後、どうなるか、
ということを書き進めていきます。
食べ物が胃の次に行くところは腸です。
私は「腸は栄養を吸収するところ」という感じしか
持っていなかったのですが、
調べてみるとうまい仕組みができています。
まずは、胃につながっている十二指腸では
どんなことが行われているのでしょうか。
十二指腸というのは小腸の一部で、
「指の幅12本分くらい」の長さがあるから
「十二指腸」と呼ばれています。
25㎝ぐらいの長さがあるそうです。
でも私の指12本分を計ってみると16㎝でした^^
ところで、胃では胃酸が出て「び粥(じゅく)」は
強い酸性になっています。
それがそのまま十二指腸に流れると、
十二指腸が酸にやられてしまいます。
どんなふうに十二指腸を守るか、というと、
十二指腸へ膵液というものを分泌して
酸性を中和しているのです。
つまり、十二指腸には膵臓がつながっています。
膵臓の話を少ししますと、膵液の中には酸性を中和する働きと、
糖分、タンパク質、脂質を分解する消化酵素が含まれています。
胃液の中にも、タンパク質を分解する酵素が含まれていますが、
いよいよここから本格的に栄養を分解する働きが始まるのです。
十二指腸には、もうひとつ大事な臓器とくっついています。
それは胆汁を出す胆のうです。
胆汁は肝臓で作られています。
胆汁も膵液と同じように常に分泌されているわけではありません。
ふだんは胆のうに溜められています。
胆のうは袋です。
胆汁は脂肪を水になじませる働きをしています。
普段、仲の悪いことを「水と油」と例えるように、
脂肪は水と混ざり合うことができません。
ラーメンのスープも表面には脂の膜が張っていますね。
あれを水と混ぜるのが胆汁の仕事です。
イメージで言うと食器の洗剤。
食器に付いた油分を洗剤が見事に洗い流してくれますよね。
あんな感じです。
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