ケアマネしている最中に、「難しいなあ」と思うことのひとつが、

担当している利用者が徐々に重度化していくときです。

現在のケアプランでうまくいっていて、

あまり気にしなくてもよい人は特に。

担当期間が長くなれば長くなるほど、

その人への関心が薄くなっているときは要注意です。

月1回の訪問とモニタリングで状況は確認しているはずなんですが、

利用者を見ていない、情報をとっていない、

ということがあります。

そして、サービス事業所、医療機関、家族から

報告があったときは凹みます。







今日はこんなことがありました。



高齢者夫婦、長男夫婦の2世代の家です。

お年寄り2人のうち、おばあさんは虚弱、要支援、おじいさんは要介護2。

太って動きの悪いおじいさんを虚弱なおばあさんが世話をしている、という家です。


長男夫婦は、といえば、その昔嫁姑関係が悪く、

お嫁さんはあまり介護に協力したくない、

長男さんはおばあさんがくたびれた時に、時々介護を替わってあげる、

という感じでした。





かかりつけ医から「お風呂に入っていないようで体臭がすごい。

訪問してもらえないか。」と連絡がありました。



このときも頭をうなだれながら、車を運転してその家に行ったのです。

行ってみると、長男、おばあさんが迎えてくれました。

おじいさんはベッドに横になって大きないびきをかいています。



長男さんは「このままじゃ、おばあさんももたないし、施設を探して欲しい。」

と切り出しました。おばあさんは、うつむいたまま。



その後も、長男さんの苦労話が30分近く続きました。

おばあさんは、やっぱりうつむいたまま。




長男さんが話し疲れたころを見計らって

「おばあさん、大変でしたね。」と言葉をかけました。

すると、おばあさんはゆっくり話し出しました。


「この人は私が世話をしてやらんといけんです。

おじいさんは「施設には絶対行きたくない」と言うと思う。

私が甘やかしてきたけ、こんなことになってしまって…。」

と話が終わるのが早いか、長男さんは

「そんなこと言ったって、おばあさんが倒れてしまったら、

共倒れになるだで。」と言いました。





そして、またしばらく沈黙。
「介護疲れがあったときは、1週間ぐらい泊まれるところもありますから、

そんなことも考えてみたらどうでしょう。」と私は話を始めました。


「あ~、そういうこともできるか?誰に頼めばいい?」と長男さんは言いました。



(始めにショートステイのことも話しておいたはずだけどなあ)と思いながら、

説明をしました。



自分の身に降りかからないと耳に入らないんだな。



このおじいさんも何とか、家で介護することで決着し、

「やれやれ」と思ったのでした。



早め早めにサービスを計画していくことが理想ですが、

現実そんなにうまくいかないのです。

それでも、医療機関がこのおじいさんのことをよく見てくださっていたので、

これ以上悪くならずに済んだな。助かりました。





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