ケアマネしてて大変だなあ、と思うときは

家族関係への介入と通所をいやがる利用者の誘い出し。


「いやがる人を連れ出すことないじゃん!」という人もいるが、

閉じこもってしまったから体力が衰えて、要介護化しているわけであって、

それを傍観していることは、ケアマネとしての仕事を放棄しているだけにすぎないのだ、と思う。








しかし、それにしても誘い出すことは難しい。








この間、新しくデイサービスを利用するおじいさんを

担当することになったのだが、

その人はまさしく「誘い出されたくないプロ」なのだ。

「誘い出しのプロ」との対決やいかに…。






それは、ドクターからの一本の電話から始まった。

「閉じこもって足がふらつく人がいるから、訪問して

デイサービスか、家に手すりをつけてやってくれ。」との依頼。





家に訪問すると、ひげを生やした目のくぼんだおじいさんがぽつり。

名前は森さん(仮名)。体力低下は見るに明らか。

食事もあんまり食べていない、

水分も飲んでいない。


「何で、水分とらないんですか?」

なに?なにって?」



森さんは少し耳が遠い。


妻の通訳で、何を聞かれているか分かった。


「おしっこに行きたくないだがな。」

というのがその理由。




しかし、このおじいさん、

気持ちだけはまだ40代(?)私と同世代(??)。



「デイサービスはワシにはまだ早い。」の一本やり。



もう80超えている人ですよ。

今行かなきゃ、いつ行くんですか?

その気持ちはよいけど、いさぎよくない。





(^_^)「家にいてもおもしろくないでしょ。足も弱っちゃいますよ。」


  「散歩しとるがな。」(  ̄っ ̄)





ふらついた足でね~。10メートルほど。









(;^_^A「人と話をして気分転換でもしたら?」


  「わしは耳が遠いけ、人の話が分からんだがな。」(  ̄っ ̄)




これ、人中に出たくない年寄りの決まり文句なんだよね。



しかし、なかなか耳が遠いので、

なかなかコミュニケーションがとれず。



そして、「誘い出しのプロ」は完敗を喫し、

トボトボと事務所に戻りました。







そして翌月、案の定、

歩けなくなって入院してしまったのでした。

あ~あ。



続く




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