(前回はこちら 。)


この記事は、『ほほえみ処方箋』高柳和江著を参考に書きました。





高柳先生は、日本の病院に帰ってきたときの印象をこう書いています。

「何とも殺風景な、ただ白っぽい空間。笑いのかけらもない患者の姿。

「癒しの環境がない。だから治る病気も治らない…。

病院はもっと癒しの空間、環境を持つべきなの!」」と。


病気を治すためには薬や注射だけに頼るんじゃなく、

自然治癒力をもっと重視すべきと言います。

そして自然治癒力を高めるためには「笑い」が必要。医療が笑いを提供する。

そうして「笑医」の発想が生まれました。


では、「笑い」は本当に自然治癒力を高めることができるか。

その根拠を記してみましょう。






笑いと自然治癒力、この間をつなぐのが免疫能である、

と高柳先生は言っています。

そして免疫能で大事な役割をするのが

NK(ナチュラル・キラー)細胞です。

NK細胞が活性化すれば自然治癒力が上がる、ということです。



こんな実験をしました。

被験者を2つのグループに分けて

高酸素室という閉じ込められたところに被験者に入ってもらいます。


第1グループは、身一つで何もなし、

第2グループは、ビデオにつながっているメガネをかけてお笑い番組を見ながらという実験です。


その結果、第1グループはNK細胞が低下、

第2グループは上昇したそうです。




笑うとなぜ、NK細胞が上昇するのか、

という説明まではありませんでしたが、

笑うことで脳内がどのようになっているか、

という説明はこう記してありました。



人間は笑うとセロトニン、ドーパミンが出ます。

ここで注目しなければいけないのは、扁桃体という部分です。

この部分は不快や恐怖を感じる部分です。

ストレスをひんぱんに受けると不快中枢の扁桃体が働く。

そうすると交感神経が刺激されて

アドレナリンが高まり血圧が高くなる。



正しいケアマネの歩き方  ~ケアマネタマゴが贈るケアマネ道!~
扁桃体は、この辺ですよ~^^




ここでも、交感神経という言葉が出てきました。

交感神経は興奮を促す作用がありますが、

これが続くと、疲労してしまうのでしょうね。

泣く、笑う、ということで副交感神経を優位にさせ、

体を休めることが健康の秘訣なのでしょうか。



またこのようなことも書いてありました。


生物学の最近の考え方によると、

生物の遺伝情報となるDNAは単なる設計図にすぎない。

意識や環境が細胞をコントロールし、

遺伝子のふるまいを変えていくという説が広まってきています。


つまり、細胞の活性化は、

自分自身の意識や周囲の環境によって変化を期待することができる。




徐脈があるためにペースメーカーをしたおばあさんが

「私はもうダメだ。長くない。」と言い続けて、

約3ヶ月で本当に亡くなってしまったことを思い出しました。



「病は気から」と言いますが、

その言葉が科学的根拠を持つようになるのも、

そう遠い将来ではないかもしれません。


続く 。)



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