昨日は、介護予防の研修会に出かけました。
研修会の内容のひとつで、
介護予防の成果が出ているかどうか評価するためのシートについて、
オリジナルのシートを行政機関が作り、使ってみた感想を話す、
という時間がありました。
実際に使ってみた意見では、
「項目が多すぎる。評価の時間がない」というものから、
「細かな項目分けされているので、
普段気づかないところを評価できて良かった」という正反対の意見まで、
評価表の評価は、さまざまなものでした。
思い返してみると、
ケアマネジメントのチャートも
全社協や社会福祉士会などの団体が作成したもの、
医師会からはMDSを推薦されたり、2ケタに届くくらいの種類がある
チャートがありました。
ちなみに、チャートとは、
評価するための書式のことです。
評価する項目が一覧になっていて、
その項目を埋めてニーズを抽出する、
ということになります。
皆さんのところでは、どんなチャートを使用していますか。
一長一短ではないか、と思います。
私の勝手な考えですが、
チャートとは、そもそも能力の高い人も能力の低い人も
同じ項目の情報を収集するためのもの、であると思います。
書かれている項目の情報を収集すれば
情報漏れがない、ということです。
認知症ケアのためのセンター方式なども、
そのような狙いがあるのだと思います。
しかしながら、
情報は漏れなく収集しても、
それをケアに活かすためにはその情報を分析する力が必要になります。
さきほどのセンター方式で言えば、
「徘徊が20:00頃に集中している。その理由は?」
という分析する力が必要となってくるわけです。
そして、分析するためには、
分析するための知識を持っていなければなりません。
また、想像力などの感性も。
いくら充実したチャートでも、さっきの例のように
「項目が多すぎて、実際に使えない、使わない」ということでは、
目的のひとつである“漏れなく情報収集する”という目的が達成されない、
ということになります。
(つづく。)