(前回のあらすじ)
ようやく収まりのついたダイゴ。
後は妻の怒り\(*`∧´)/を収めるだけである。
果たして、和解できるのか…。
をご覧になっていない方は先にそちらを。 )
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
2人で風呂に入った。
「どうする?大人と行く、と約束してみたら?」と言ってみた。
「うん、そうする。」とダイゴは答えた。
…素直な、よい子じゃ:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
さて、風呂から上がったダイゴと私は、怒りの収まらない妻のところへ行った。
妻は長い髪をして、ゆるくパーマをかけているので、
目をつり上げ、髪を濡らしている姿はヤマンバのようである。
その姿を見たダイゴと私は再び緊張した。
立っている私たちが視界に入っているはずなのに、
ヤマンバは視線も合わせずにすれ違おうとしていた。
「おかあさん…。」
蚊の泣くような声とは、こんな声だと思った。
ヤマンバは声が聞こえなかったかのように、
すれ違っていった。
「ブォー……。」
少しして、後ろの方からドライヤーで髪を乾かす音がしてきた。
私たちは無言だった。
ヤマンバの方に顔を向けることができなかったのである。
ドライヤーの音がしなくなるのを待った。
3~4分ぐらいしてドライヤーの音が止まった。
後ろからまたヤマンバの足音が近づいてきた。
私とダイゴは、ますます緊張した。
“ダイゴ、言うんだぞ、聞こえる声で。
ダイゴ、ダイゴ。”
「おかあさんっ。」(>_<)
今度は少しだけ声が大きくなった。
ヤマンバの耳に届いたらしい。
ヤマンバはこちらに視線を向けた。
「何ィ、どうしたア?」やや、つっかけるようなヤマンバのひと声。
怒りを強調している。
蛇ににらまれたカエル、2匹。
「ごめんなさい、子どもだけでは行かんけ。
釣りに行かしてください。」
…ヤマンバの口元から歯がこぼれた。
キバじゃない、「え・が・お」だ。
「そう、分かった。今度からはそうしなさい。」
と妻は言った。
A=´、`=)ゞ ヤレヤレ
許してくれた。
良かったなあ、ダイゴ。
「ごめんなさい。
「お父さんは、子どもの時は子どもだけで行っとった」
て言うけ、行ってもええと思っとったに。」
( ゚ ▽ ゚ ;)ハ、ハ、ハ。
「ほんとなあ、お父さんはヘンなこと言うけえ。」
と、妻は言った。
……その瞬間、ダイゴは妻のしもべとなった。
ダイゴが寝た後、私はヤマンバにしばらく説教を受けた。
「鬼の首」ならぬ「私の首」を取られたのである。
(オシマイ。)
(翌日の釣りの様子はこちら 。)