(前回のあらすじ)
ある日の夜。
妻とダイゴがケンカをした。
原因は「釣り禁止!\(*`∧´)/」と、
妻が言ったこと。
ダイゴはむくれて、
お父さんは
ダイゴに付き合うことに
なったのである。
ん~、っかく、いい気持ちだったのにい~。
(前回はこちら )
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
…これを言われちゃ、お終いだ、
と思うことがあった。
子ども達が3人だけで釣りに行った理由。
私にも責任がある。
その日、私が保護者となって、3人を連れて行く予定だった。
しかし、その日は朝から雨で、
「今日はダメだな」とダイゴに言った。
ダイゴも仕方なく納得して、友達の家へ遊びに行った。
私は当初予定していた用事をしようと、家を留守にした。
しかし、幸いにも(不幸にも?)雨は上がってしまった。
ダイゴたちは
「今しかない!」と思ったのだろう、
家に電話してきた。
しかし私はいない。妻もいなかった。
というわけで、
ダイゴたちは3人で釣りに行ったのだ。
さらにもうひとつ理由が。
これが致命的。
ダイゴに「釣りに行きたい」と誘われたとき、私はなにげに
「お父さんの頃は子どもだけで釣りに行っていたもんだぞ。」
と少し偉そうに言ったのだ。
妻は、それを聞いて
「いけんわいな」と横やりを入れたが。
子どもたちが寝てしまった後、
しばらくそのことを言い争いした。
もし、ダイゴがそれを言い訳にしたら、
「それ見たことかっ!」と、鬼の首を取ったかのように
妻は勢いづいてくること、間違いない…。
ダイゴがどう言うか、定かではない。
その言葉を忘れててくれたらよいのだが…。
たのむ、忘れていてくれ~。忘れていてくれ~。……。
坊主頭のダイゴは見つめていた。
見つめ続けていた、
座禅を組んでいる修行僧のように。
机の前方を、ただ一点を見つめていた。
口を真一文字にして、微動だにしなかった。
とにかくここままでは、らちがあかない。
私は、探ってみた。
「お母さんが子どもたちだけで行ったらいけんって言ってただろ。
なんで、子どもだけで行ったん?」
「お父さんだって、
「子どもたちだけで行った」って、言ったが。」
(ノ゚ο゚)ノ
やっぱり覚えている。
はて、どうすっぺ。
(つづく。)