(前回のあらすじ)

ある日の夜。

妻とダイゴがケンカをした。

原因は「釣り禁止!\(*`∧´)/」と、

妻が言ったこと。


ダイゴはむくれて、


お父さんは

ダイゴに付き合うことに

なったのである。



ん~、っかく、いい気持ちだったのにい~。



(前回はこちら



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…これを言われちゃ、お終いだ、

と思うことがあった。





子ども達が3人だけで釣りに行った理由。




私にも責任がある。

その日、私が保護者となって、3人を連れて行く予定だった。

しかし、その日は朝から雨で、

「今日はダメだな」とダイゴに言った。

ダイゴも仕方なく納得して、友達の家へ遊びに行った。


私は当初予定していた用事をしようと、家を留守にした。


しかし、幸いにも(不幸にも?)雨は上がってしまった。


ダイゴたちは

「今しかない!」と思ったのだろう、

家に電話してきた。

しかし私はいない。妻もいなかった。



というわけで、

ダイゴたちは3人で釣りに行ったのだ。








さらにもうひとつ理由が。







これが致命的。

ダイゴに「釣りに行きたい」と誘われたとき、私はなにげに

「お父さんの頃は子どもだけで釣りに行っていたもんだぞ。」

と少し偉そうに言ったのだ。


妻は、それを聞いて

「いけんわいな」と横やりを入れたが。


子どもたちが寝てしまった後、

しばらくそのことを言い争いした。




もし、ダイゴがそれを言い訳にしたら、

「それ見たことかっ!」と、鬼の首を取ったかのように

妻は勢いづいてくること、間違いない…。




ダイゴがどう言うか、定かではない。

その言葉を忘れててくれたらよいのだが…。





たのむ、忘れていてくれ~。忘れていてくれ~。……。








坊主頭のダイゴは見つめていた。

見つめ続けていた、

座禅を組んでいる修行僧のように。

机の前方を、ただ一点を見つめていた。

口を真一文字にして、微動だにしなかった。






とにかくここままでは、らちがあかない。




私は、探ってみた。

「お母さんが子どもたちだけで行ったらいけんって言ってただろ。

なんで、子どもだけで行ったん?」




「お父さんだって、

「子どもたちだけで行った」って、言ったが。」







(ノ゚ο゚)ノ






やっぱり覚えている。


はて、どうすっぺ。


(つづく。)