今日は、とあるおばあさんの自宅を訪問しました。

娘さんと2人暮らしです。

高齢なので少し虚弱な感じで、

物忘れも多くなっていますが、

自分ことは自分でできる程度です。


「死のうと思っても、なかなか死なれんわ~。」

が口ぐせです。






デイサービスに通い始めて2ヶ月。

「どうですか?慣れましたか?」と聞くと、

「まあまあだで。でも、あそこはいろんな人がおるなあ。」

と話しました。

「でも、毎日がデイサービスのような気がして、

いつも準備して待っているんですよ。」

と娘さん。

おばあさんは「分からんだもん。」と言って、笑いました。





「これ見るのが、楽しみでなあ。」と

取りだした小さなアルバム。開いてくれました。

見ると、男の子の写真がズラリ。



「誰ですか?」と聞くと、

「ひ~孫だが。」と嬉しそうな顔をしました。

「逢いたいだけどな、なかなか帰ってこんで。」とのこと。



都会に出ているお孫さんの子ども。

4人いる“ひ~孫”の1人です。



「でも、こんど娘の1人が

「おばあちゃんの世話をする」って言って、

帰ってくるんですよ。」と娘さん。


「良いじゃないですか。

今度は内孫、楽しみですね。」

と言うと、

「だ~よ。ひ孫に逢いたいわ~。」と、

おばあさんは、少しだけため息を漏らしました。




「なかなか死なれんわ。」と言うおばあさん。

「だ~よ。まだまだ死なれんだ~で。」と、

3人で笑いました。