入院中に食欲低下を起こして、
何気なく、鼻腔栄養になっている人はいませんか。
嚥下に問題がないのに、一度「口で食べられない」と評価されると、
そのままの状態で過ごさせられるという人が多いです。
口から食べる、ということが出来なくなった人は、
それだけで、その人の生活は、しぼんだものになってしまうでしょう。
ぜひ、ひっかかって下さい、
「その人は本当に口から食べられないか」と。
以下のことは、
歯科衛生士さんから教えてもらいました。
その人は食べられるかどうか、
このテスト(評価)をしてみることをお勧めします。
2つあります。
ひとつめは、歯ブラシなどの固いもので
舌の奥、のどちんこの辺りを
触れてみてください。
どうなるでしょうか。
「おえ~っ」ってなりますよね。
そうなる人は嚥下できる可能性があります。
そうならない人は難しいかもしれません。
ふたつめです。
嚥下の時にはのどぼとけが上がる、
ということを前回書きました。
(前回
とはこちら。)
ご本人につばを飲み込んでもらってください。
のどぼとけが上がれば、
その人は嚥下機能が残っている人です。
このやりかたを「つば飲みテスト」と言います。
つばが出にくい人は、
ペットボトルのキャップ程度の少しの水を飲んでもらう。
同じようにゴックンできたら嚥下可能です。
ただし、「水飲みテスト」は、
誤嚥の危険性も大いにありますので、
オススメしませんが、と言っておりました。
嚥下ができる人は、
ゼリーなどから少しずつ訓練するのがよいようです。
飲み物ならば、
ヤクルトのように少しとろみのあるもの。
また、とろみ剤も多種販売しています。
嚥下能力に応じて
とろみ具合を調節して
使ってみてください。
使っていなかった機能は
衰えていることが多いので、
くれぐれも気をつけてくださいねv(^-^)v