要介護5の母親を介護している娘さん。
「私は介護が楽しくて仕方ないの。」と、
強がりではなく、本当にそう思っている様子が
うかがわれる頼もしい娘さんです。
会社の社長さんを夫に持ち、
専業主婦でしっかりとやって来られ、
3人の子どもさんを育て上げる良妻賢母の顔を見せる一方、
自分の母親を嫁ぎ先に迎える、
というたくましさも持っておられる人です。
今日こんな話をしました。
「私のいとこはね、
3人とも東大に出してもらって、
医者や弁護士になったのよ。
それに引き替え、私たち兄弟は…。
いつも、そのいとこと比べられて大変だったね、お母さん。」
と返事のないお母さんに話しかけました。
「それはすごいですね。
それで、その3人はどうしておられるのですか?
こちらに帰っておられる人は?」
「みんなね、東京や神奈川にいて、頑張ってるみたいですよ。」と娘さん。
「そうですか…」と、私。
しばらく間があいて、
「でも、その親。私のおばさんはね、
みんな出て行ってしまってひとり暮らしになっているの。
おばさんに会うと、
「啓子ちゃん(仮名:娘さんの名)はいいね、
家でお母さんを看てあげられて。
子どもが出てしまったら、良い大学出たってダメだわ。」
って言うのよ。それもそうかもしれないわね。」
と笑って話しました。
そうだな、価値観の問題だけど、
良い大学出たって、
お金持ちになったって、
幸せとは限らない。
親としては、
子どもたちが近くにいて、
何かあったらすぐ駆けつけることができて、
時々酒でも飲みながらたわいのない話をしたり、
時々孫の世話をしたり、
そういう生活の方が親の立場としては
幸せかもしれないな。
それは親のエゴかもしれないけど。
一生懸命勉強させて
良い大学に出させてやりたいと思っても、
そういう結末になってしまうと…。
子ども、どうしようかなあ。
大学まで行かすかなあ。
それよりオレの子供たち、大学受かるかなあ……(;^_^A